KONDOです。
なんでフードファイターの人って
あんなに食べているのに普段はスリムなの?
と質問をいただきましたので
ブログ記事として答えていきたいと思います。
食習慣と運動習慣が全て
残念ながらパーソナルジムやジムに通っても
食べても太らない体質は手に入りません。
エネルギー収支が余剰なら普通に太ります。
上記2つの記事参照ください。
皆さんのイメージは
パーソナルジムやジムでトレーニング
→筋肉がついて基礎代謝及びエネルギー消費量UP
→痩せやすい(太りにくい)
だと思います。
別にこれは間違いではありませんが
正しくもなく単純な構図を
言っているに過ぎません。
実際にどれだけ筋肉量が付こうが
エネルギー収支が+になれば太ります。
ましてや過体重の人は例外として
一度筋肉をつけようとエネルギー収支を+にして
ダイエットと逆行した日々を過ごしている
女性なんてごくごく僅かだと思います。
トレーニーは別として。
ともあれ筋肉量が増加したとしても
エネルギー消費量に影響を与えるほど
増加できる人は稀です。
つまり、鍛えて太りにくい身体というのは
食と運動の生活習慣に起因するので
体質では無いということです。
パーソナルジムやジムに行き始めて
太らなくなった人というのは
正しい食習慣や運動習慣がついて
エネルギー収支のコントロールが
上手くいっているだけ、なのです。
決してトレーニングしているからとて
好き放題食べれるわけではありません。
脱共役
さて、本題に入ります。
上の文章を読まれた方から
こんな言葉が聞こえてきそうです。
だから!!
エネルギー摂取量が明らかに多過ぎる人で
日頃運動も特にしてないのに
太ってなくて寧ろ痩せているのは何で!!
間違いないですね。
「あの子めちゃくちゃ食べてるのに
全然太らないんだよね〜」
って会話を私もこれまでに30回はされました。
これが太りにくい体質の事ですね。
このメカニズムを解説します。
まず、食べ物を摂取して
どの様にエネルギーに変換されると思いますか?
細かな代謝は置いといてザックリと。
食べ物→ミトコンドリア→ATP(エネルギー)
こんな感じの流れです。
この時全てがエネルギーに
変換されている訳ではありません。
そう、熱にも変換されております。
ミトコンドリア内では共役作用によって
エネルギーと熱に変換されるのです。
要するに食べても太らないって人は
この熱への変換率が高いのです。
エネルギー:熱=7:3の人と
エネルギー:熱=1:9の人だと
太らない人は後者ですよね。
筋肉量を増やすのに苦労するのが
どちらかは分かりますね?
この共役作用、つまり比率の違いが
太りやすい・にくい人を区別しています。
この共役作用を抑えて熱への変換率を
高めたいってことで有名なのが
サプリメントのCLAです。
他にもウルソル酸などがそれで
CLAやウルソル酸は脱共役を促し
そういう意味での減量効果が
期待できるとされていますが
確固たるエビデンスは見当たりません。
CLAを脂肪燃焼効果と記述する人も居ますが
正しくは前述の様な効果と
ホルモン感受性リパーゼの活性や
リポタンパクリパーゼ活性の抑制などです。
まとめ
時間がなくて文献を探せれませんでしたが
長距離ランナーなどの有酸素運動実施者で
ミトコンドリアの活性や脂肪をエネルギー源とする
体内のサイクルの活性が見られ
日頃から走り込んでいる人にその気がある?かもです。
また熱と関連して褐色脂肪細胞があり
それが肩甲骨周りに多く分布していることから
肩甲骨を動かして痩せるなど啓蒙され
トレッドミル上でめちゃくちゃ肩甲骨意識して
動かしている方がいますけど
マウスでの実験ですし現状のエビデンスでは
褐色脂肪細胞のそれがもたらす作用についても
懐疑的になっております。
痩せの大食らいさんが身の回りに居たら
妬まずに「あ〜こいつの熱変換率すげえな」
って思うようにしましょう。