KONDOです。
いつか絶対に会員さんから質問が来るだろうと
思っていた矢先来たので
今話題のヤクルト1000について記述します。
ヤクルト1000
この製品の公式HPを見ると
”ストレス緩和” ”睡眠の質向上”
とでかでかと謳われているのが分かります。
一時的な精神的ストレスがかかる状況での
と小さく記載があります。
色々とストレスがより一層溜まる
このストレス社会において
本当なら良い製品で間違い無いですね。
この製品は乳製品乳酸菌飲料で成分表示を見ると
1本100mlあたり63kcalで
たんぱく質量が1.5g
脂質0.1g
炭水化物14.1g
原材料名には
- 砂糖
- 脱脂粉乳
- ブドウ糖化糖液糖
- 高果糖液糖
の順に書かれています。
ちなみに原材料名の順番は多く入ってる順です。
化粧品とかでもそうです。
ネット上では一部の健康オタク?の人が
「いやいや砂糖多すぎだし」
「ブドウ糖果糖液糖だけじゃなく高果糖液糖まで
入ってるし不健康ドリンクじゃん」
みたいな意見も見られます。
まあ、もともと
乳酸菌飲料って乳酸菌の効果云々置いといて
砂糖の塊やんってのは周知の通りです。
そして添加物には
- 安定剤(大豆多糖類)
- 香料
と記載があります。
これもついでに覚えてほしいのですが
成分表示には↑のように色々と記載
されておりますが
添加物の記載の前には「/」があります。
これ以下のものが添加物です。
機能性表示食品
なんでこんなにも流行ったのか
理由をよく知りませんが
どうせ芸能人かインフルエンサーが
過剰に褒め称えたのでしょう。(知らんけど)
ヤクルト1000は売り切れが続出するほどで
大人気な様です。
豊橋みたいな田舎にはあるかも・・?
そんなヤクルト1000を飲んだ人たちが
「マジで眠れる」「朝眠くない」と
書き込んでおられます。
まず1つ大切なことを知っておいてほしいです。
“機能性表示食品“は薬ではありません。
そしてその効果を国が認めた訳でもありません。
この文字の羅列からして
そのように捉えてしまっても仕方ないですが
機能性表示食品とは企業が独自に研究したものを
自己申告しているだけであって
科学的に効果ありと立証されたものでは無いです。
詳しくは以下を参照ください。
特定保健用食品は消費者庁長官の認可を
受けたものになりますが
機能性表示食品はそうではありませんので
注意です。
と言っても確か睡眠やストレスは
特保の審査対象外?だった気がします。
研究
↑大元のエビデンスはこれです。
94人の大学生を対象に
乳酸菌シロタ株とプラセボの群に分けて
11週間にわたり睡眠の変化を調べています。
方法は二重盲検法です。
ヤクルト1000(本物)とニセモノ
どちらを飲んでいるか分からない状態ですので
プラセボは否定できる検査方法になります。
主観的な感想ではなく脳波による比較も行われていて
睡眠が深くなっていると示されております。
この%差を大きいととるか小さいととるか、ですが
テスト後2週間たつとほぼほぼ変わらなくなってるので
・・・って感じですね。
また上記URLの全文を見ると図示されている期間と
文献内の期間に相違があるので信憑性が・・
ヤクルト1000に含まれている糖質は
1本あたり14.1gです。
糖質に関してはオレキシンの作用を抑制し
眠気を誘う可能性があります。
血糖値の上昇による眠気も関与していると
14.1g糖質が含有してれば不思議ではないです。
WHO推奨の砂糖の摂取量の上限は25gなので
なかなかの量ですよ。実際は。
あとはプラセボの存在です。
確かに研究ではプラセボの関与を除外していますが
現在はTVやSNSなどで爆発的に広がり
「ヤクルト1000を飲むと睡眠の質が上がる」
というプラセボの関与があります。
↑プラセボについての有名な研究です。
63.56%プラセボ群の効果が見られます。
ということでプラセボも糖質による催眠作用の可能性も
関与しているということが捨てきれないので
ヤクルト1000に効果がある、と言い切れないのです。
また、不眠を治療するものでもありません。
ストレスについても同じく
テストが終わったあとにほぼ同等の数値になっています。
まとめ
実際”一時的な精神的ストレスがかかる状況での”
とあります。
研究も何を目的として行ったのか不明瞭で
疑問点が残るものです。
得られた研究結果の都合の良い部分だけ
切り取って謳っている?様な気が
個人的にしてなりません。
とりあえず機能性表示食品でありますから
過度な効果を期待して摂取するってのは
違います。
また乳酸菌系のサプリメントも数多く市場にあります。
良い製品はあるので私に直接聞いてください~
無駄な砂糖と液糖類をとらなくて済むので。