みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、外側上顆炎、
一般的にテニス肘と呼ばれる症例の
論文を引用していこうと思います。
外側上顆炎は下画像みたいな感じです。
肘の外側の出っ張りで擦れて痛い的な奴です。
大前提、整形外科疾患や違和感は
病院に行ってください。
フォーム修正や自宅でのストレッチは
パーソナルジムでも可能ですが、
”診断”は医者のみです。
「レントゲン撮るだけじゃん」と思う方もいますが、
レントゲンを撮って骨に異常が無い事が分かることが
どれだけ大事かという事です。
なので、まずは痛いなら病院と思ってください。
論文
この論文では外側上顆炎に対する非外科的治療の結果を
メタアナリシスにより検討しすることである。
PubMed、EMBASE、Scopus、Web of Scienceの
各データベースを検索し、外側上顆炎に対する保存療法(電気生理学的療法、理学療法、注射療法)を研究する
一次研究論文を特定した。
著者らは、ピアレビューされた雑誌に掲載された無作為化対照試験を対象とした。
結論、電気生理学的治療と理学療法を受けた患者は、
プラセボ群と比較して、
痛みと機能のスコアが統計的、臨床的に改善したと報告した。
注射は、他の保存的治療と比較して、
患者に高い副作用のリスクを与える可能性がある。
外側上顆炎を保存的に管理する場合、
電気生理学的治療と理学療法は
他の介入よりも優先されるべきものである。
こちらも外側上顆炎に関する論文です。
この系統的レビューとメタアナリシスには、
外側上顆炎の非手術的治療を、積極的治療なし
またはプラセボ対照と比較した17の試験が含まれている。
本研究では、理学療法(強化)、多血小板血漿(PRP)、
自己血(AB)を含む非手術的治療では、
コントロールと比較して、痛みと機能スコアが群間で
同等であることが分かった。
副腎皮質ホルモン(CSI)とプラセボ対照の比較では、
疼痛スコア(-0.35、9%CI: -0.54~-0.16) と
機能スコア(0.7、95%CI: 0.22~1.18 )ともに対照に
有利であることが明らかになった。
このメタアナリシスは、最も質の高い利用可能なエビデンスが、
外側上顆炎の治療における運動療法、
CSI注射、PRP、AB注射の使用を
支持しないことを実証している。
さらに、より長期間のフォローアップを伴う質の高い試験では、
運動療法以外の理学療法による介入に焦点を当てるべきである。
1つ目の研究では、注射は患者報告アウトカムを
改善しなかったとされている。
2つめの結果は、痛みと機能の両方が、
CSI群で統計的に悪化したことを示している。
しかし、2つ目とは対照的に1つ目では、
理学療法と電気生理学的療法の両方が、
痛みの転帰を改善したと報告している。
この結果の違いの説明として考えられるのは、
1つ目の対象基準が広く、理学療法群に
体外衝撃波療法6とマイクロカレント療法を
比較した研究が含まれており、
結果の解釈が困難であったことが関係している可能性がある。
まとめ
メタアナリシスでも選定方法が違えば結果も変わってきます。
なので100%これみたいに断定するより、
誤差もあるからたぶんこうだろうねぐらいが一番いいです。ただし、某先生のように曲解するのはNGです。
外側上顆炎はテニス肘と呼ばれるだけあって
テニスをしている人がなるイメージですが、
仕事からなる人もいれば、
筋トレからなる人もいます。
ランナー膝と呼ばれる、腸脛靭帯炎も
筋トレでもなります。
こういった怪我はフォーム的な要因も大きいですが、
違和感があっても続けるなどが原因になります。
なので違和感があるならば、
すぐにやめたほうがいいです。
修正出来ずに続ければ基本怪我に繋がります。
怪我したら復帰に数か月になることもあるので
一時休むことが筋肉を育てていく上での近道だと思います。
ただ、違和感が出るフォームの時点で、
遠回りしているのは否めないですが。