KONDOです。
栄養指導において非常に難しい点は
食に割ける支出は人それぞれである
ということです。
これ食べてほしい、あれおすすめ
と食材をおすすめしたところで
経済的に苦しくなるようでしたら
それは最適解でなくなります。
加えて欠食による代謝機能の停滞や
耐糖能異常はエネルギー収支に関わらず
悪影響極まりです。
ダイエット以前の問題を抱えている方は
非常に多いです、20代の若者は特に。
今回は炭水化物についてです。
特に沢山書くことはありませんけれども
これらも最低限知っておきたい内容です。
パーソナルトレーナーが教える栄養学 摂食
パーソナルトレーナーが教える栄養学 消化器系
パーソナルトレーナーが教える栄養学 肝臓
炭水化物
私はこれまで炭水化物の重要性について
何度も何度もこのブログで記述してきました。
ダイエット法の1つとして
適切に行えることを前提に考えた場合、
糖質制限も確立している方法ではあります。
適切に行えることを前提に、ですけどね。
何かしらの大会に向けてならまだしも
一般の人のダイエット目的の場合は
目先の体重変動の数字よりも
長い目で見た時の健康体を欲してほしいです。
身体に何等かのデメリットがあるのなら
その点は気を付けてほしいですね。
炭水化物、つまりは糖質と食物繊維は
非常に重要な栄養素であることを
みなさん再確認していただきたいです。
さて、糖質の種類を記述していきます。
単糖類
六炭糖(ヘキソース)
炭素6つから成る六炭糖。
ブドウ糖です。最も重要なエネルギー源であり
ほぼ全ての糖質に含まれています。
飢餓状態のような場合を除いて人間の脳の
エネルギー源はこのグルコースのみです。
果糖です。果物や蜂蜜に多く含まれます。
フルクトースのほとんどが肝臓で
グルコースやグリコーゲンとなります。
解糖系を経て代謝されます。
牛乳などの乳糖(ラクトース)の構成成分で
遊離の形状では食物中に存在しません。
フルクトースと同じ経路をたどります。
みなさんご存知のブドウ糖。
非情に重要なエネルギー源であります。
確かに飢餓状態のケトン体がブドウ糖の
代替エネルギーとして脳で使われますが
エネルギー供給の大部分はブドウ糖なわけです。
加えて解糖系といって不足するとエネルギーを産生します。
身体はどうにかして産生するわけですから
自然と入り込んでくることの方が望ましいわけです。
=糖質とは必要な栄養素であるのです。
体内に入ったグルコースはより多く貯蔵できるように
浸透圧の関係でグリコーゲンに変化し
筋肉と肝臓に溜め込まれます。
フルクトースは一度肝臓に入り込みます。
そのためエネルギー供給は遅くなります。
また肝臓に貯蔵されたグリコーゲンは
主に血糖の調節に使われます。
和菓子などでエネルギーを確保する人がいますが
砂糖はグルコース+フルクトースになりますから
持久系のスポーツ以外でしたら
グルコースメインで摂った方が良いと思われます。
(諸説有)
様々なグリコーゲンローディング方法がある中で
とりあえずブドウ糖の有用性については
否定する余地がありませんので
しっかりと日頃から摂っておきたいですね。
五炭糖(ペントース)
炭素5つから成る。
リボースとデオキシリボーすは
核酸(DNAなど)の構成成分で
体内ではグルコースからペントースリン酸回路で
これらが作られる。
二糖類
単糖類が2個結合した物です。
麦芽糖です。主に麦芽や甘酒に多く含まれます。
ショ糖です。グルコース1とフルクトース1。
一般的な砂糖の主成分。
乳糖です。グルコース1とガラクトース1。
牛乳などに4〜5%含まれています。
乳糖不耐症の方はこの糖にやられています。
多糖類
グルコースが多数結合した食物の貯蔵多糖。
最も多く消費されている糖質。主食ですね。
グルコースが多数結合した動物の貯蔵多糖。
主に肝臓と筋肉の中に貯蔵されています。
まとめ
列挙しましたがこれらは
最低限でも頭に入れておいてほしい基礎知識です。
かなりざっくり書きましたが
ほぼ書くことがないのですみません。
糖は糖でもこんなに種類があるんや〜
程度に認識しておいてもらえたらと思います。