パーソナルトレーナーが教える栄養学 摂食

KONDOです。

3月に入りまして体験のお問合せを
既に2件いただいております。嬉しか。

パーソナルトレーナーを志す方や
興味本位で栄養を学びたいと思う方からの
相談がここ最近で相次いだので
このブログにて栄養学を書き連ねようと思います。

知識ってのは
言うは易く行うは難し的に
覚えるは易く指導は難し。

食欲

まず空腹感と食欲って実は違うんです。
腹が減った→食べる 
これは食欲ではありません。

空腹感というのは“生命維持の機能“です。
不快感を伴う感覚といいますか
長時間訳あって食事をまともにとれないと
なんか嫌な感覚になったこと
きっとありますよね。
これが空腹感でありエネルギーが足らんぞ〜!
ってなっている訳です。

逆に食欲とはその嫌な感覚といいますか
不快感を伴わないもの
です。

脳の視床下部という部位をご存知ですか?
10×16×12mmほどの小さな部分です。
場所はググってください。
この視床下部は摂食行動や体温調節などなど
様々な調節を司る中枢
であります。
この視床下部を含んだ神経回路網によって
食欲がもたらされるとされておりますが
人間の食欲全体を制御しているのは
実際は大脳皮質の前頭葉
です。

前頭葉といえばさまざまな感覚が伝わる
神経網が構築されている高次元の部位で
視覚や嗅覚など感覚に影響を及ぼし
食欲が出る
訳です。

「マクドナルドのポテト!!!」

マクドナルドのポテトの
味と匂いと店内の揚げた時の
独特な音楽を
この文を見て想像したんじゃ無いでしょうか。
するとどうでしょう、食べたくなった人
居るんじゃ無いですか。
腹が減っていなくても。

こんな感じで心理的・精神的な要因も
受けるのが食欲です。

空腹感

先にも述べたように
空腹感は生命維持機能です。

動脈血中と静脈血中のグルコース濃度の差が
小さくなった時に感覚として
空腹感が生じてきます。
グルコースというのは血液中のエネルギー源(糖)。

空腹時は他にも以下のような状態にあります。

  • 血中遊離脂肪酸濃度 高
  • 血中インスリン濃度 低

これを見た時に空腹感を長くすると痩せる
って理論を発している人の根拠の1つが
理解できるのでは無いでしょうか。

満腹感

満腹感は食べ物が胃の中に入って
胃壁を引き伸ばし
胃の迷走神経を刺激して
その刺激が脳に伝わり満腹感として生じます。

空腹時の状態とは異なり
血中のグルコース濃度の差は大きく
血中遊離脂肪酸濃度は低くなり
血中インスリン濃度は高くなります。

早食い

よく「早食いは太る」と言われるが
それはなぜなのか??

先の内容をしっかりと理解すれば
見えてくる事象であります。

満腹感は胃壁が引き伸ばされることにより
その刺激が脳に伝わることで生じますが
もう1つ、満腹感の段落にて
赤太文字で記述されておりますが
「血中グルコース量」に影響されます。
つまり血糖値の上昇です。

つまり食事により糖が体内に入り込み
分解され消化され血液中に放出されると
血糖値が上昇する訳ですが
この血中の糖つまりはグルコースが
脳に運ばれ満腹感が生じる
訳です。
そしてこの脳に到達するまでには
おおよそ15分かかります。

では話を「早食い」に戻しますが
これはつまり脳にグルコースが到達して
満腹感を生じさせる前に
早食いをしてしまうことで本来の速度で
食べていれば満腹感が生じるであろう量よりも
超過してしまい過食しがちになるということです。
つまりはエネルギー摂取量オーバーですね。

まとめ

摂食行動はこのように調節されています。
こういったメカニズムを知ることは大切です。

世の中の「こうすれば痩せる」的な文言にも
理論的に冷静に考えることができます。



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