呼吸に関わる筋肉

みなさまこんにちは。
パーソネルトレーナーの亀山です。
今回は、呼吸に関わる筋肉をまとめていきます。
全部ではないですが、動きを出しておいた方がいいんじゃない?という筋肉を挙げていきます。

呼吸に関わる筋肉

呼吸に関わる筋肉と言えば何を想像しますか?
誰もが挙げるのは”横隔膜”じゃないでしょうか?
もちろん、横隔膜は重要です。
ただ、今回は横隔膜も含めそれ以外にも目を向けていきましょう。

では、まずは筋肉を挙げていきますね。
ただ、全部ではないです。
吸気の主動作筋は外肋間筋、胸肋筋、横隔膜です。
吸気の補助筋群は胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、
後斜角筋などは頸椎が固定されたときに、
また、大胸筋、小胸筋は肩甲骨が外転位であるときのみ、
前鋸筋下部繊維も広背筋が外転位のときに作用します。
後上鋸筋と腸肋筋の上部繊維も補助筋として作用します。

次に、呼気の主動作筋は内肋間筋ではありますが、
骨軟骨成分と肺実質の弾性の結果としておこる胸郭の拡張反動による
他動的過程であるため、必要なエネルギーは吸気筋によって発生します

吸気の補助筋群は、非常に強力な吸気筋であり、
バルサルバ法を可能にする筋群です。
補助筋群は腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋などの腹筋群と
腸肋筋の下部繊維、最長筋、後下鋸筋、腰方形筋になります。

筋トレをしていてもあまり触れない筋肉が多く出てきましたが、
これらの筋肉は肋骨を挙上し空気を取り込み、
肋骨と胸骨を下制し、腹圧を高めるために必要な筋肉です。
腹圧は、腹腔の内圧。
腹腔部分に入る空気が多ければ圧は高くなります。
肋骨をしっかりと挙上が出来れば、
たくさんの空気を吸うことが出来ます。
また、しっかりと下げれれば圧を高めやすくもなります。

こちらの研究では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者に
ストレッチなどでの胸郭の動き、肺活量などを調べたもので、
改善が見られストレッチを推奨するという論文です。
ただ、健常者は不明ですが。

個人的な考えにはなりますが腹圧を適切にかけるためには、
上記の筋肉たちの動きはある程度出しておくべきかなと思います。
論文的には健常者には不明ですが、
ただ、可能性はあるんじゃないかなと思います。
当ジムの会員さんに上記筋肉の一部のストレッチを足すと、
腹圧がかけ易くなる方もいるので、
ストレッチはやっておいて損は無いと思います

まとめ

結局のところ、ストレッチは重要という事です。
トレーニングを行うためにも必要ですが、
呼吸にも必要です

固いままでもある程度のフォームは作ることは出来ますが、
可動域が出ない、筋肉に負荷が乗りにくいなどデメリットが大きいです。

トレーニーにありがちですが、腹直筋が固すぎる人がいます。
これは腹直筋のトレーニングのし過ぎや、
腹筋が割れているように見せようとする姿勢などが原因です。
ほんとに腹圧かかりにくいなるので、注意してください。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。