KONDOです。
今回も相変わらず誤りを正していきます。
こんな文、見覚えありませんか?
「ダイエットをし続けて月日が経つと
身体が飢餓状態と察知して体重減少に
歯止めがかかる」
という感じの文ですね。
恒常性(ホメオスタシス機能)
つまりは身体の状態を一定に保とうとすること。
汗や震えなどはそれによるものです。
汗は体温の調節のために吹き出てくるのであって
老廃物?などの排出機能によるものでないです。
この体重減少に対しても恒常性
で説明をする人が一定数居ますが詳しくは違います。
という話を今回はします。
ATを知っていますか?
Adaptive Thermogenesis(適応熱産生)といいます。
これは生来人間に備わっている普通の機能です。
まずはっきりと記述しておきますが
ダイエットが進むにつれて体重を一定に保とうとして
吸収率が高まったりアンダーカロリーの状態で
脂肪蓄積が促進されるようになるなどという
恒常性はございません。
ましてや飢餓モード・エコモードも当て嵌まりません。
全てはATによる体重減少の停滞であります。
体重がエネルギー収支により決定するというのは
これまでブログの記事で何度も記述して参りました。
主に1日のエネルギー消費は4つあります。
- 基礎代謝
- 食事誘発性体熱産生
- 非運動性熱産生効果(日常動作)
- 運動性熱産生効果
そしてこれはエネルギー摂取量の低下に順応して
代謝も低減していきます。
ホルモン作用
エネルギー収支がマイナス、
つまりダイエット中の状態であると
体内で何が起こっているか、です。
減少するのは以下の通りです。
増加するのは以下の通りです。
- コルチゾル
- グレリン
などなどです。
この一覧を見てもらえれば分かると思いますが
ダイエットの状況下において
筋肥大をしていくというのはこの点においても
難しいと分かるかと思います。
甲状腺ホルモンは代謝をコントロールしており
甲状腺ホルモンに異常(減少)をきたすと
総じて代謝に異常をきたします。
レプチンは食欲をコントロールしており
ダイエットを継続しているとレプチンは減少し
摂食行動に対する欲が高まります。
コルチゾルは肝臓でのたんぱく質から
グルコースへの変換を活性化させると同時に
たんぱく質の分解を亢進させ
ロイシンに影響を与え筋たんぱく質合成に
デメリットを与えます。
グレリンは胃から分泌され食欲中枢を刺激し
食欲が増加します。
かなりざっくりと説明しましたが
要するにダイエットを継続していると
全体的に代謝が落ち、食欲が増加し
筋肉の合成能力も落ちる、ということです。
つまり欲は増し、代謝は鈍化する、のです。
恒常性ではない
なので別に身体が危険を察知して
体重減少に歯止めをかけろ!!って
恒常性に沿ってなっているわけではありません。
生来備わっている機能に準じているだけですね。
ダイエット中(エネルギー収支-)の状態であると
体内でどういうことが起こっているのかを
見れば把握できるかと思います。
恒常性による体重停滞では無いと分かりますよね。
それでも体重減少が起きていない場合は
エネルギー収支がトントンになっている場合です。
エネルギー摂取量の低下の
それに伴う代謝の鈍化が起こっている訳ですから
自身が思っている以上に収支がトントンに
知らんうちになってしまっていることが考えられます。
ということで私からするとチートデイなるものは
必要ありません。
外食やアルコールと共存しながら
継続できるダイエット法でない証拠です。
継続できるダイエットをしましょう。