パワーベルトの付けるタイミングは?

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、”パワーベルトはいつ使うべきなのか”について
記事にしていこうと思います。
パワーベルト、トレーニングベルト、
リフティングベルトなど様々な呼び名がありますが、
本記事では”パワーベルト”で統一します。

トレーニングベルトの目的については、
過去記事「パワーベルトを腰痛予防用という愚か者!!」にて
まとめていますのでそちら参考にしてください。

ではどのような種目に使うべきなのか?

それは”脊柱に負荷がかかる高重量種目”です。
これはNSCAでも言われている事です。
個人的にはもう一つ。
腹圧を掛け続ける必要がある高重量種目”です。
もちろんのこと、全種目腹圧は必要ですが、
高重量種目という目的に重量がメインで入っている種目たちです。

脊柱に負荷がかかる高重量種目”とは?
・スクワット
・デッドリフト
・ミリタリープレス
※オーバーヘッドプレス、ショルダープレスなど肩のプレスも含む
適切に行う場合、実はかなり少ないのです。

”腹圧を掛け続ける必要がある高重量種目”とは?
・前述の3種目
・ベンチプレス

つまり、個人的にはベルトが必要な種目は、
4つだけということです。
私ショルダープレスやらないので。

本来ならばもう1種目

高重量種目と言えば、
ここに乗らなかった種目がもう一つあります。
それは”ベントオーバーロウ”です。
ベントオーバーロウは高重量種目で、
脊柱に負荷もかかりやすく、腹圧が必須です。

ですが、個人的には”パワーベルトは付けるべきではない”と考えています。
理由は、”広背筋の動きに制限が入るから”です。
これは個人的な感覚なので理論的部分も曖昧ですが、
昔からよく言われることなので、間違ってはいないと思います。
個人的には理論は二つ。

”ベルトを付けると腹部の部分を圧迫することになり、
筋肉は物理的な圧迫でも収縮を抑えられてしまう。”

”皮膚、浅筋膜の物理的な圧迫により、
浅層の可動性低下。”

簡潔に”広背筋の収縮量が、伸張量が減ってしまう”ということです。
なので、個人的にはベントオーバーロウにおいて、
パワーベルトはいらないと考えています。

一般的なパワーベルト

私が経験してきた月額制ジムでの
パワーベルトのイメージとして、
全種目に付ける人が多いと感じます


ただ、断言させていただきますが、
全種目には必要がないです

例えば、ラットプルや懸垂において付ける方も多いです。
ですが、前項で広背筋の刺激が減る可能性について書きました。
そして、脊柱に負荷がかかると言われると、
重力的に負荷がかかることはないです。
あと取付時間の無駄。
なので、ラットプルなどにおいては
付けない理由はあれど、付ける理由がないのです。
なので、種目ごとに
ベルトは付けるべきなのか、
ベルトは付ける必要がないのか、
選んでみてください。
基本的には必要がないです。

ただ、”腰痛があるからパワーベルトを付けると安心できる”などは
付けてもいいかなと思います。
集中できなかったらそれはそれで問題ですので。

ちなみに、カッコよさを求めるならば仕方ないです。
種目ごとパチンと外してカッコつけましょう。

どのようなベルトを買うべきか?

一般的に2種類の形がベルトとして主流です。


大きくはこの二つの形状が多いと思います。
買うべきなのは上側です。
下側は形状的に細い部分と太い部分の二つに分かれます
基本に立ち返り、ベルトは腹圧を抜けにくくすることが目的です。
細い部分と太い部分があるという事は、
腹圧の補強が均一に行われていない
という事です。

適切に腹圧を掛けれる人からしたら、
前側と後ろ側で差が出来、抜けやすくなってしまいます
なので、この下側のベルトに関しては、
腹圧を掛けるための形状でもなく、
ウェストを圧迫することしかできないです。
腹圧がかからないわけではないですが、
個人的には抜けていきます。
なので、下側ならば無しの方がいいぐらいです。

上側の様な均一な太さをしていることが、
適切なベルト選びの基本
だと思ってください。
値段が高いため、手が出しにくいのが難点です。

トレーニーがだいたい一度は通るベルト。
GOL〇’S GYMのベルトも
良いベルトではないです。
ただ、安く手を出しやすいというだけです。

まとめ

パワーベルトなどのギアはあくまでも”補強”です
補強なので、初めから0の場合は、
ほとんど意味をなさないです。
あるものを補うことは出来ても、
ないものを作り上げる事は出来ないという事
です。
なのでパワーベルトを使わずとも、
腹圧がしっかりとかけれるように、
”腹圧をかける”、”腹圧をかけ続けることができる”
その状態に、胸郭と骨盤の位置関係含め、
適切な状態に保ち続けるようにしましょう。
腹圧のよくある勘違いとして、
腹直筋に収縮を感じてはダメです。
お腹に力を入れる感覚は腹直筋ではないですよ


余談ですが、
私大好きジェレミーブエンディアは
ウェストを太くしないためにと付けていました。
これは「物理的にウェストを圧迫し、太くしない」というよりも、
「広背筋を圧迫することで、Tシェイプを作りあげようとした」のでは?と考えています。
ただ、これはトップレベルの人の話かなと。
適切な動作が出来るようになって、
筋肉も一定量付いてからの調整用なのかなと。
ス〇〇〇〇ならば調整がききます。
一般的には気にしなくていいかなと思います。

過去おすすめ記事
ベントオーバーロウ




この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。