チェーンデッドリフト

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はチェーンデッドリフト。
ストロングマンがやってそうなイメージのある
バーバルにチェーンを付けて行うデッドリフトです。

上画像のようにチェーンを取り付けることで、
初動は普通のデッドリフトと同じですか、
バーバルが地面から離れるほどに、
チェーンの重さがバーベルに乗ってくるという
トレーニング方法です。
今回は、このマイナートレーニングの論文を
ご紹介していこうと思います。
ちなみにこの種目、結構楽しいです。なんか強くなった気がします。

論文

今回の研究は、デッドリフトは、
爆発的レジスタンストレーニング(ERT)に取り入れることが出来るかどうか、
また、チェーンを入れることでERTへの適合性が高まるかどうかを調査することであった。

ERT(爆発的レジスタンストレーニング)

負荷を出来るだけ早く持ち上げることを意図してレジスタンストレーニングを行うことを指す。
筋力と競技力の向上に推奨されています。
理論的には、神経適応などにおいて効果的なトレーニング方法である。

レジスタンストレーニングを受けた23名のアスリートが、
30%、50%、70%の1RMで、亜最大速度(subMAX)、最大速度(MAX)、
MAXでデッドリフトを行い、
被験者の1RMの20%または40%に相当する2本のチェーン負荷を装着した。
すべての試験はモーションキャプチャーシステムを用いて
速度と加速度を計算するために、
バーベルにマーカーを取り付けたフォースプラットフォーム上で行われた。
対象は23名の経験豊富なアスリート、
(パワーリフディング選手15名、ラグビー選手8名)が本研究に参加した。
結果として、力、速度、パワー、力発生率、加速相の長さは、
反復速度がsubMAxからMAXになるにつれて有意に増加した

一定の抵抗を用いたMAXの反復運動では、
加速相の平均長さは運動全体の73.2(±7.2%)から
84.9(±12.2%)であった。
一定の抵抗を用いた場合と比較して、
チェーンを装着することで、
同調動作の最後まで大きな力を維持することができ、
ピークフォースとインパルスを有意に増加させることができた

今回の結果は、デッドリフトをERTプログラムに効果的に
取り入れることができることを示唆している。
従来のレジスタンスエクササイズにチェーンを加えることで、
同心円運動の後半でより大きな力を
維持できるという理論を初めて検証したものである。
また、チェーンを装着することで、
様々な運動学的および運動学的変数のピーク値および平均値に
有意な影響を与えることが明らかになった

まとめ

チェーンデッドリフトとかやってる人見たことないですがね。
ちなみにですが、チェーンとゴムバンドの違いですが。
チェーンでは直線的に負荷が増えるのに対し、
ゴムバンドでは非直線的に負荷が増えていく。
チェーンは重力負荷、ゴムバンドは張力負荷の違いかなと思います。

ただ、普段のデッドリフトと違い、
必要運動量が少なくなる後半に負荷を足せるというの大きいです。
そのため、チェーンはどちらかと言うとボディビル的にあってもいいかなとも思います。
デッドリフトの後半局面は下半身より上半身を使うのが理由です。 

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。