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2025.03.13

膝OAにおける運動療法について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、変形性膝関節症患者における運動療法による膝内転モーメントへの影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

運動療法は膝関節内転モーメントを減少させるという仮説がある。
この研究では、変形性膝関節症患者における膝関節内転モーメントに対する運動療法の効果を確認するため、
疼痛と身体機能も評価した研究においてシステマティックレビューを行った。

233名の参加者からなる3つの研究が含まれた。

結果として、いずれの研究においても、膝関節内転モーメントにおいて
強化群と対照群/シャム群との間に有意差は認められなかった。

疼痛と身体機能に関しては、3つの試験で疼痛の有意な改善が示され、
そのうち2つの試験で対照群と比較して運動療法後の身体機能の増加が示された。
筋力とトルクは3つの試験すべてで有意に改善し、介入群が有利であった。

結論として、運動療法による臨床的効果は、膝関節内転モーメントの変化とは関連しなかった。
膝関節内転モーメントの減少がみられなかったことから、運動療法は変形性膝関節症において
関節負荷の観点からは保護的ではない可能性が示された。
膝関節内転モーメントの測定では捉えられなかった神経筋制御の変化が、
運動療法後の動的関節負荷の変化に寄与している可能性がある。
変形性膝関節症に対する運動療法の臨床的効果は、膝関節内転モーメントの
減少以外のメカニズムで説明できるかもしれない。

参考文献:The effect of exercise therapy on knee adduction moment in individuals with knee osteoarthritis: A systematic review

まとめ

・運動療法は痛みを軽減し、身体能力を高める。
・中等度のエビデンスは、運動療法では膝関節内転モーメントを軽減できないことを示している。
・運動による臨床的効果は、膝関節内転モーメントの減少とは関連していないようである。

一般的には痛みを軽減するというだけでもだいぶ大きいですよね。
過程がどうあれ痛みが減ればいいわけなので難しい事を考えずに運動しましょう。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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