2025.04.22
限界への近さが抵抗トレーニングに対する知覚反応に与える影響

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、限界への近さが抵抗トレーニングに対する知覚反応に
与える影響についての論文を引用していこうと思います。
論文
本研究の第一の目的は、レジスタンストレーニングを受けた人を対象に、
瞬間的な筋力低下または1-~2-RIRを用いたRTを1週間、4週間、8週間行ったときの
知覚される不快感、労作感、一般的な感情の違いを調べることであった。
1週目、4週目、8週目において、各セット後の知覚的不快感の評価(RPD)と、
各セッション後の知覚的労力の評価(RPE)とフィーリングスケール(FS)の評価を行った。
レジスタンストレーニングを受けた男性(n=12)と女性(n=6)は、
週2回のRTセッションを含む8週間の介入を完了した。
各参加者の下肢は、介入期間中、レッグプレスと
レッグエクステンションのエクササイズを、それぞれ(i)瞬間的筋力不全(FAIL)、
または(ii)知覚2-RIR、1-RIRのいずれかで行うように無作為に設定された。
結果として、レジスタンストレーニングを受けた人において、
瞬間的な筋不全に対してRTを行った場合、1-から2-RIRを行った場合と比較して、
(i)知覚される不快感がわずかに大きく、(ii)知覚される労作が大きく、
(iii)全身感情が悪化する確率が100%であったことを報告する。
不快感と労作感の知覚は、週をまたいでもほぼ同様であったが、RIRではわずかに改善した。
FAILとRIRの間で不快感と労作感の知覚に最も大きな差が生じたのは8週目であった。
さらに、一般的な感情は、FAILでは時間の経過とともに悪化したが、
個人差が大きく、運動後にポジティブな感情を経験する人もいれば、
ネガティブな感情を経験する人もいた。
瞬間的な筋力不全に対してRTを行うことに不快感を覚える個人は、
1-から2-RRRでセットを終了することが有益であり、
同等の筋肥大と筋力発達をもたらす可能性がある。
全体として、知覚反応を評価することは、RT中および/またはRT後に
個人がどのように感じるかを即座にフィードバックするための実用的かつ効果的な戦略であり、
実践者は、長期的なアドヒアランスを損なう可能性のある否定的な感情を制限しつつ、
望ましい結果を促進するために活用することを検討すべきである。
参考文献:The Effect of Proximity-To-Failure on Perceptual Responses to Resistance Training
まとめ
追い込み続けることが正解というわけでは無いです。
それが主観的に不快感なら少し回数落としてやるぐらいがいい可能性があります。
筋トレは継続できることが大前提になるので
継続できないやり方は無駄とも言えます。
追い込まなきゃやった気にならない、それがいいというのもありですし、
少し楽ぐらいで程よくやり続けるでもとにかく継続していく事が重要です。
もちろん、ボディメイクなどの大会で勝ちやすいのは前者になりますが。
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