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2025.03.12

スクワット中の股関節と腰椎伸展筋

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、スクワットリフト中の腰椎モーメントに対する
股関節および腰椎伸展筋の強さの影響:腰痛のある人とない人の評価についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、腰痛の有無に関わらず、股関節および腰椎伸展筋の筋力が
腰椎モーメントに及ぼす影響を評価することである。

18~50歳の50名(腰痛あり25名、腰痛なし25名)が参加した。
モーター駆動のダイナモメーターを用いて腰部および股関節伸筋の筋力を測定した。
スクワットリフト動作中の腰部および股関節伸展筋モーメントを定量化した。

結果として、スクワットリフト中の腰椎伸展筋モーメントと股関節伸展筋モーメントは
腰痛のある人では平均して有意に低かった。

さらに、腰部伸展筋力と股関節伸展筋力は、健常者と比較して腰痛患者では有意に低かった。
腰痛患者では、腰部伸展筋力と腰部伸展モーメント、
股関節伸展筋力と腰部伸展モーメントの間に有意な正の相関が認められた。
健常者群でも同様の関係がみられた。

結論として、腰痛のある人は、腰椎モーメントが低下する方法でスクワットリフト課題を行った。
腰椎伸展モーメントの低下は、股関節および腰椎筋力の低下と関連しており
股関節伸筋と腰椎伸筋の筋力低下は、個人のリフト戦略に影響を与える可能性がある。

参考文献:Influence of hip and lumbar extensor strength on lumbar moments during a squat lift: An evaluation of persons with and without low back pain

まとめ

筋力の”低下”なのかそもそも使えずに”育っていない”のかどちらでしょうね。
スクワットで綺麗なリフトが出来ると終わった後に
股関節が軽い感じが出ます。それが出るレベルまでいけると望ましいです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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