2025.02.26
呼吸法による首の痛みへの効果について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は呼吸法による首の痛みの管理効果についての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究の目的は、頸部痛の治療における呼吸法の利点を調査することであった。
5つの研究が含まれ、持続性頸部痛と最近の頸部痛の両方における痛みと
障害の軽減に対する呼吸法の影響を評価するランダム化比較試験を選択した。
結果として、エビデンスの確実性は低く、真の効果は推定された効果とは異なる可能性がある、
またはおそらく異なることを示唆しているため、結果は慎重に解釈すべきである。
このレビューで得られた主な知見は、以下のように要約できる。
(1) 呼吸法は、頸部痛を有意に軽減し、頸部痛の最小臨床的重要差(MCID)閾値5.5を超える臨床的に意味のある疼痛緩和を達成した。呼吸法はまた、頸部障害の実質的な改善ももたらした。
(2)呼吸運動は、努力肺活量、、1秒量、および1秒量/努力肺活量比の増加を伴う肺活量の
有意な増加を促進することができ、訓練後のp値は<0. 05であった。
(3) 対照的に、ある研究では、抵抗性呼吸筋トレーニングが提案され、
トレーニング後の呼吸筋力の有意な増加が観察された。
結論として、呼吸法は、持続性頚部痛に対する他の非侵襲的な保存的介入と比較して、
疼痛と障害の軽減において短期的に有益な効果をもたらすが、エビデンスの確実性は低い。
呼吸法は、機能的呼吸パラメーターの統計学的に有意な効果をもたらした。
持続性頚部痛および最近の頚部痛患者に対する長期的効果をよりよく理解するためには、
呼吸法介入に関する今後のRCTが必要である。
まとめ
・呼吸法は疼痛と障害を軽減し、持続性頚部痛患者の短期的な肺機能を改善する可能性がある。
・そのメカニズムは完全には理解されていないが、呼吸機能の評価と呼吸運動は、持続性頚部痛を管理するためのマルチモーダルアプローチの一部であるべきである。
・すべてのアウトカムにおいてエビデンスの確実性は低く、持続性頚部痛患者に対する呼吸エクササイズの効果について明確な結論を出すことはできない。
以上です。
鼻呼吸が普段から出来るようになるといいですね。
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