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みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は初心者のベンチプレスの角度による筋肉活動の比較についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、ウエイトトレーニング初心者にベンチプレスを異なるベンチ角度で
行わせることで筋活動の違いを評価し、ベンチプレストレーニングの
臨床的有効性や、筋力強化、筋力低下予防、全身の筋肉量の維持・向上への
有効性を探るための基礎データを収集することである。

トレーニング経験1年未満の男子学生15名を対象とした。
1回反復最大筋力（1RM）はベンチ角度0°で測定し、筋電図（EMG）は
1RMの50%重量でさまざまな角度で記録した。

大胸筋上部の筋活動については、先行研究において、ベンチ角度を変えて
ベンチプレスを実施しても筋活動に差はなく、ベンチ角度を大きくすることは
大胸筋上部の強化にはあまり意味がないことが報告されている。
ベンチ角度を変えても大胸筋上部に有意差が認められなかった本研究の結果も同様に解釈する。
しかし、ある教科書によれば、大胸筋上部は角度のついたベンチで行う
インクライン・ベンチ・プレスによって効果的に発達させることができる筋のひとつであるとされている。
また、他の研究では、ベンチ角度が30°のときに大胸筋上部の筋活動が最も高く、
有意差があったことが報告されている。
本研究では、有意差は認められなかったものの、ベンチ角度が30°のときに
大胸筋上部の筋活動が最も高い平均値を示した。
大胸筋中部の活動は、ベンチ角度が0°のときに最も高く、いくつかの先行報告と一致していた。
大胸筋中部の作用は肩関節の水平内転であり、
ベンチ角度0°でのベンチプレスは主に肩関節の水平内転によって行われるため
大胸筋中部の筋活動が最も高かったという結果が得られたものと考えられる。
本研究においても、大胸筋中部の筋活動は、肩関節の水平内転により行われる
ベンチプレスにおいて、最も高いと考えられた。

まとめ

じゃあインクラインは効果ないんだとトレーニーの方々はならないようにしてください。
原文にインクラインのスタートフォームが載っているので見てみると
あっ・・・ってなります。
筋トレ系の筋活動とかを調べた論文はどういうフォームをしているかを必ず見るようにしてください。
懸垂の時もそうですし、他の種目でも結構酷いです。

ただ、初心者のようにフォームが取れないならインクラインやるより
普通にベンチプレスやった方がいいよねは言えるかなと思います。

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