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2025.02.12

肥満患者の肩の痛みについて

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は肥満患者の肩の痛み、超音波画像の変化、機能的パフォーマンスについての
論文を引用していこうと思います。

論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39802574

この研究の第一の目的は、肥満手術を選択した病的肥満患者における
肩関節痛の有病率と強度、および機能的パフォーマンスを評価することであった。
副次的な目的は、超音波検査による腱板の形態学的病変の有病率の評価と
脂質血症、血糖値、炎症マーカーなどの血液検査を分析し、その結果を対照群と比較することであった。

この研究には、肥満外科外来で経過観察を受けている
54人の病的肥満患者が含まれ、49人の参加者からなる対照群と比較されました。

結果として、病的肥満患者は肩関節痛の発生率が高く、
対照群の現役労働者よりもはるかに高いレベルであることが明らかになった。
産業労働者やより広範な集団で行われた先行研究では
肥満と有痛性肩関節機能障害との相関関係が示されている。
機能障害評価により、肥満群では肩関節の機能制限が顕著であることが明らかになった。
肥満者群における肩関節の機能性を系統的に評価した研究では
著しい肥満の場合、肩関節の機能性が低下することが一般的に観察されることを裏付けている。

この制限の原因として、腕の重さ、より広い胴体、デコンディショニング
またはこれらの要因の組み合わせの影響という原因仮説を提唱している。
本研究では、超音波を用いた腱板の形態学的評価により
病的肥満者においてこの解剖学的構造がいかに頻繁に影響を受けているかが明らかになった。
患者の60%が腱鞘炎を呈し、24%が腱鞘炎と腱板断裂を有していたのに対し、
対照群では腱鞘炎が27.7%、腱板部分断裂が4.3%であった。
これらの値は、同じ年齢範囲の一般人口よりも肥満者の方が有意に高く、
腱板断裂(部分断裂、全断裂とも)の予想される割合はそれぞれ6.7%、12.8%であった。
肥満は腱障害の危険因子として挙げられており、肥満に伴う機械的ストレスと
低レベルの炎症過程の両方が病因と考えられている

結論として、病的肥満患者は、対照群に比べ、肩の痛み、機能低下、
病理学的変化の発生率が高く、c反応性蛋白質も高かった。

まとめ

肥満の人は痩せましょう。
筋肉系にも内臓系にもいいことがないので
適正体重付近には近づけれるといいです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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