若年成人の認知能力に対する身体活動

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、若年成人の認知能力に対する急性身体活動の効果の証拠についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では健康な若年成人の認知タスクパフォ​​ーマンスに対する
急性運動の影響を判断するために、系統的レビューとメタ分析を実施しました。

4,390人の参加者を対象とした113件の研究から651の効果サイズを統合することにより、
調節関係の確率的証拠を定量化しました。

結果として、今回のメタアナリシスでは、急性期の運動が認知課題全般の
パフォーマン スにわずかながら正の影響を及ぼすことが観察され、感度分析により、
複数の事前分布と尤度関数において、対立仮説は帰無仮説の 6.51~8.77倍の可能性があることが示された。

この効果の大きさと方向性は、急性運動と認知に関する過去のメタアナリシスの結果と一致していた。
サブグループ分析の結果、この関係は、課題遂行指標、認知領域、運動の種類と
強度、運動中止に対する課題完了の時間によって調節されることが示唆された。
モデル比較の結果、モデレーターレベル間のばらつきを考慮しても、予測性能は改善しないことが示された。
今回の適格基準を考慮すると、これらの結果は18~45歳の健康な個人に限定される。

結論として、有酸素運動による急性期の運動が、認知課題、
特に実行機能を調べたり反応時間を測定したりする課題において、
全体的なパフォーマンスをわずかに向上させるという中程度のエビデンスがあることが示された。
ドリフト拡散モデルや信号検出モデルなど、意思決定過程の計算モデルを運動研究に取り入れることで、
高速化した実行過程の性質について有用な知見が得られるかもしれない。
さらに、一般的に身体活動を行っている実世界の環境でパフォーマンスをテストすることで、
運動誘発効果が増幅される可能性がある。

まとめ

運動は脳にもいいですね。
今回は若年者でしたが高齢者の認知機能にもプラスがあるので
運動はしっかりと続けたり、始められるといいですね。
過去に読んだ高齢者のは急性の効果では無いですが。

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・高齢者の身体活動と認知機能の低下

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。