5因子モデルの性格特性と握力について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は5因子モデルの性格特性と握力についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究の目的は5因子モデルの性格特性と握力の関係を調べることであった。

16 歳から 104 歳の成人 (N > 40,000) は、健康と退職に関する調査、
米国中年期に関する調査、英国高齢化縦断調査、全国健康・高齢化動向調査、
英国世帯縦断調査、ウィスコンシン縦断調査の卒業生と兄弟姉妹のサンプルから選ばれた。

このメタ分析において、神経症傾向が高いほど握力が低いことが関連していた。
外向性、開放性、誠実性が高いほど、ほとんどのサンプルとメタ分析において握力が高いことが関連していた。
抑うつ症状は、神経症傾向と握力の最も一貫した媒介因子であった。
抑うつ症状と身体活動は、外向性、開放性、誠実性との関連を部分的に媒介していた。
CRPの低下は、誠実性との関連を部分的に媒介していた。
性別は外向性、開放性、誠実性の関連性を緩和し、男性の間で関連性が強くなりました。
年齢は神経症傾向の関連性を緩和し、若い人の間で関連性が強くなりました。

結論として、握力と指標化した性格と筋力の間に再現可能な関連性が特定されました。
神経症傾向が高いほど筋力は低下し、外向性、開放性、誠実性が高いほど筋力は高くなっていました。
性格と握力の関連性により、成人期を通じて虚弱性、機能的、認知的低下のリスクが
ある個人を特定できる可能性があります。
たとえば、神経症傾向が高い人や、外向性、開放性、誠実性が低い人は、
筋力を改善して最終的に健康の低下を抑えるための身体活動プログラムの対象となる可能性があります。
これらの個人は、認知行動療法や、抑うつ症状の軽減を目的とした介入の恩恵を受ける可能性があり、
握力にプラスの影響を与える可能性があります。性格特性は治療効果の潜在的な調整因子でもあり、
最終的には個人の性格特性を考慮して、より効果的である可能性が高い介入を
カスタマイズするのに役立つ可能性があります。
最後に、介入は性格特性を変えることに向けられる可能性があり、
例えば神経症傾向を軽減したり誠実性を高めたりすることで、
筋力の向上につながる可能性があります。

まとめ

神経症傾向は基本的に身体能力が低下している傾向がありますね。
そういうのを知って対策を取れたり出来るといいかもしれません。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。