フィジーク競技のピーキングで明確な点とそうでない点

こんにちはTOMOAKIです。
今年もオンラインコーチング
パーソナルを通して
多くの選手の方を大会前の
最終調整も含めてサポートさせていただきました。

今週も大会に出場される方が3名ほど!
みなさま続々と活躍されていて
非常に誇らしいです。

さて、本記事では大会直前の最終調整、
ピーキングについて2024年の研究より
明確になっている点、そうでない点を
紹介していきます。

明確になっている点

競技前の「ピーキング」では、
体内の栄養素や水分の調整を行い、
ステージ上での見栄えを
最大限に引き出すことを目的
としています。

特に炭水化物であるカーボハイドレート(CHO)操作が
重要視されており、多くの選手が「バックローディング」
と呼ばれる方法を採用している
ことが
調査で明らかになっています。

これは、カーボを制限した後に大量に摂取することで
筋肉内のグリコーゲンを蓄え、
見た目のボリューム感を増す手法です

男性のピークウィーク中の1日の最高と最低の
CHO摂取量はそれぞれ489.63 ± 224.03 g
(体重1kgあたり6.22 ± 2.93 g)と
148.64 ± 152.01 g(体重1kgあたり1.94 ± 2.17 g)で、
女性ではそれぞれ266.73 ± 131.23 g
(体重1kgあたり5.06 ± 2.67 g)と
94.42 ± 80.72 g(体重1kgあたり1.81 ± 1.57 g)でした。

また、水分やナトリウムの操作も一般的で、
これにより皮下の水分を減らして
筋肉の定義を際立たせることが試みられています。

さらに、プロ選手とアマチュア選手、
男性と女性ではナトリウムの負荷や
水分制限の取り組みに違いが見られ、
プロや男性選手はこれらの手法を
積極的に取り入れる傾向が強いです。

不明確な点

カーボハイドレートや水分操作の実際の効果については、
依然として科学的証拠が十分ではありません。

多くのピーキング手法は個々の選手や
トレーナーの経験に基づくものであり、
学術的に検証されたデータが限られています。

また、筋肉量や皮下水分の調整における
最適なナトリウムやカリウムのバランスについても、
詳細なメカニズムや最適な戦略が解明されていないのが現状です

薬物使用(PEDs)選手とナチュラル選手の間での
ピーキング手法の違いも、十分に解明されていません。

特にPEDs使用者は、水分の制限やナトリウムの操作が
ナチュラル選手に比べて頻繁に行われますが、
その影響や効果についての確固たる証拠は不足しています。

今後のピーキングに活かせそうな点

ピーキング手法が成功するかどうかは、
選手の体質や競技のカテゴリーに大きく依存し、
選手ごとの絞れ具合、筋肉量、これまでの食事など
様々な要因にも左右されると考えられます。
それらを加味した上での計画が必要になってきます。

例えば炭水化物の調整のところで
少ない日で体重の2倍gほど、
多い日で男性で体重の6倍gほど、
女性で体重の5倍gほどとあります。

一度も試したことがない方は
まずはこれくらいを目安に
進めると良いのかなと思います。

これまでの指導経験から
減量末期でも水っぽい見た目の皮膚感の方は
減塩、水分の調整、疲労を抜くなどでかなり見た目が
ドライになることがありました。

大会までに絞り切れたら
いくつかパターンを試せると理想的です。
早め早めの減量がおすすめです。

大会に複数出場する場合は少しずつ
調整方法を変化させて、どんなやり方が
見栄えをよくしたかなど記録していくことも重要です。

また、ピーキングの効果を最大化するために、
今後はより多くの科学的検証に期待です。

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この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。