ベースライン眼圧と主観的感覚について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はベースライン眼圧は、若い男性の身体的運動に対する
主観的な感受性と関連についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、
(a)身体的努力(個々に計算された予備心拍数の60±5%の心拍数で60分間サイクリング)と
2つの異なる認知要求レベル(2バック、オッドボール)の組み合わせの効果を調査することであった、
眼圧(IOP)および自覚的労作判断(RPE)、情動(自己評価マネキン[SAM]のAffective Valenceサブスケール)、
精神的作業負荷(NASA-TLX)に及ぼす影響を調べる。
(b)運動前に測定したベースライン眼圧が、運動中の努力および情動反応に関する
主観的評価の個人差と関連するかどうかを確認する。

17名の参加者(年齢23.28±2.37歳)が、身体的負荷は一致するが
精神的要求が異なる2つの身体的/認知的二重課題(2バック、オッドボール)を行った。
運動前、2分間の能動的回復後、15分間の受動的回復後に眼圧を評価し、
セッション中にRPEとSAMの測定値も収集した。

結果として、(a)身体的/精神的努力の併用後に眼圧が上昇し、
その効果は2バック課題後では統計的に有意に達したが、
オッドボール条件後では統計的に有意ではなかった。
(b)ベースライン眼圧は、努力に対する主観的感受性と関連し、
オッドボール条件では統計的有意性を示したが、2バック課題では統計的有意性を示さなかった。

結論として、ベースライン眼圧が、主観的努力知覚によって測定される運動と
独立していることを示す初めての実験的証拠も得られた。
眼圧と身体的/認知的努力の関係を示唆するものであり、
緑内障の管理に影響を与える可能性がある。

さらに、眼圧の迅速な測定は、応用の場において個人の努力感受性のマーカーとして使用できる可能性がある。

まとめ

精神的負荷が高い場合は低い場合と比較して
眼圧の上昇が高いみたいです。
精神的な部分など色々な部分でも身体は変化するので
何かあったときに一つの事に答えを持っていくのは不可能ですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。