五十肩患者の心理的プロフィールは将来の転帰を予測

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は五十肩患者の心理的プロフィールは将来の
転帰を予測出来るかについての論文を引用していこうと思います。

論文

五十肩(FS)は、機能的制限と日常的・夜間的な疼痛を特徴とする病態と定義される。
他の肩関節病態と同様に、五十肩においても心理的要因の発現が認められている。
しかし、心理学的観点からは、その予後的価値を報告している研究はわずかである。
このシステマティック・レビューの目的は、FS患者において、疼痛、機能、障害、
健康関連QOL、職場復帰、回復までの時間に対する
心理的要因の予後的価値を調査することである。

結果として痛みに関連した恐怖と抑うつは、
肩の機能、障害、痛みを評価する患者報告アウトカム指標に関して
予後を決定する可能性がある。
代わりに、痛みの破局感は、腕肩手の障害-DASHスケールで評価される
予後値を持つ可能性がある。
不安は障害と疼痛に影響を与えるようである。
多くの筋骨格系疾患において広く報告されているように、
FSにおいても心理的因子が疼痛、障害、機能などの身体的側面に影響を及ぼす。
したがって、臨床家は、FS患者一人一人の生物心理学的プロフィールを総合的に評価し、
これらの因子を同定するよう奨励すべきである。
おそらく、このような心理学的予後因子を示すFS患者には、
他の専門家による包括的かつ共有的なアプローチが有効であろう。

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。