腰痛のあるアスリートのコア安定筋について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は腰痛のあるアスリートの等尺性肩収縮中の
コアを安定させる筋肉の表面筋電図分析についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究は、腰痛(LBP)を有するアスリートと有さないアスリートを対象に、
等尺性肩および体幹収縮を行った際の体幹安定化筋の
表面筋電図活動を測定するために実施された。

本研究には40名のアスリートが参加した。
A群にはLBPのないアスリート20名(男性18名、女性2名)が、
B群にはLBPのあるアスリート20名(男性12名、女性8名)が参加した。
LBPを有するアスリートは、MODQ(Modified Oswestry Disability Questionnaire)と
VAS(Visual Analog Scale)を用いて、それぞれ障害の程度と痛みの重症度を評価した。

結果としてLBP群では、腹直筋と外腹斜筋のEMG活動が有意に低かった。
LBP群ではNLBP群よりも多裂筋の活動が有意に高かった。
すべてのエクササイズの中で、両側等尺性肩関節伸展収縮は、
両群とも腹直筋、右外腹斜筋、最長筋群を有意に活性化した。
両群とも、両側等尺性肩関節屈曲収縮では、多裂筋群の活性化が有意に高かった。

結論としてLBPを有するアスリートでは、体幹安定化筋の活性化が変化していた。
アスリートが痛みのために体幹筋を収縮させ、活性化させることができない場合、
上肢のエクササイズを用いてこれらの筋を活性化させることができる。

まとめ

痛みがある部分は収縮がかかりやすいので納得の結果ですね。

上肢の筋肉が動く事で肩甲骨に影響があり、
肩甲骨に影響があれば胸郭にと繋がっていきます。
どこかの動きが悪いときは全体を見ないといけませんね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。