みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、関節炎患者の疲労と睡眠に対する運動および
身体活動プログラムの有効性についての論文を引用していこうと思います。
論文
この系統的レビューは、関節炎患者の疲労と睡眠に対する
運動および身体活動プログラムの有効性に関する
文献を系統的に調査することを目的とした。
対象は2281人の参加者を調査した36の研究が含まれた。
結果として、変形性関節症および関節症性乾癬患者における
疲労および睡眠パラメータに対する運動および身体活動プログラムの
有益性に関するエビデンスは、欠如しているか結論が出ていない。
強直性脊椎炎および関節リウマチの患者において、
短期的な疲労に対する運動および身体活動プログラムのわずかな有益性については、
非常に低い~低い確実性のエビデンスがあった。
しかし、中・長期的なエビデンス、および睡眠パラメータに関するエビデンスは非常に不確実であった。
この結果から、運動や身体活動プログラムは、短期的には関節炎患者の疲労に
ある程度の効果をもたらす可能性があるが、
どのような運動が最適であるかは不明であることが示された。
睡眠の改善に関する利用可能なエビデンスは、
強い結論を導くには不十分であった。
まとめ
運動もメリットだけ謳われるわけではないようですね。
このエビデンスが欠如しているというのと
エビデンスで否定されているは同義では無いと思ってください。
関節炎患者に対しては全体的に運動の効果は不明のままですが、
健常者に対して運動の効果がある程度保証されているので
動けるなら動いた方がいいとは思っています。
過去おすすめ記事
・膝OAに対する運動療法とハイドロリリースの比較