こんにちはTOMOAKIです。
以前、オンラインのクライアントさんから
「炭酸水素ナトリウムは筋トレにプラスの効果はありますか?」
と聞かれたことがあります。
こちらの亀山さんの記事にある通り
国際スポーツ栄養学会の発表によると、
筋持久力活動、ボクシング、柔道などのさまざまな格闘技、
高強度のサイクリング、ボート競技などで
炭酸水素ナトリウムのエルゴジェニックエイド効果は、
30秒から12分の間に行われる高強度の運動課題で
ほとんど確立されています。
ただしエルゴジェニックエイドの一部は
プラセボ効果によるものだそうです。
さて、筋トレにおいては効果はあるのかどうか?
今日は最近の研究を元に解説していきます。
ベンチでは効果有り、二頭カールではなし
こちらの比較的新しい研究では、
19名のレジスタンストレーニングを受けた男性が、
運動の180~60分前に0.3g-kg-1の炭酸水素ナトリウムまたは
0.21g-kg-1のプラセボ(塩化ナトリウム)を摂取しました。
運動プロトコルは、ベンチプレスと上腕二頭筋カールを
1反復最大筋力の70%で筋力不全まで3セット行うものでした。
ベンチプレス運動において、炭酸水素ナトリウムは以下を増加させました:
(a)3セット目の反復回数(g: 0.30; p = 0.046)、
(b)3セットを通しての総反復回数(g: 0.23; p = 0.04)、
(c)2セット目のピークパワー(g: 0.19; p = 0.03)、
(d)3セット目の平均パワー(g: 0.23; p = 0.03)と平均速度(g: 0.30; p = 0.02)。
上腕二頭筋カール運動では、いずれの分析結果においても
条件間に有意差は認められませんでした。
結果、炭酸水素ナトリウムの摂取は、
ベンチプレス運動における筋持久力、パワー、
速度にエルゴジェニック効果をもたらすことが示されました。
まとめ
炭酸水素ナトリウムを筋トレの
180~60分前に0.3g/kg摂取することで
ベンチプレスの筋持久力・パワー・速度に
エルゴジェニック効果を持つ可能性があります。
ただし二頭筋カールでは効果が見られないなど
種目によって異なるようです。
副作用が出ない適量の範囲で
試してみるのは良いかなと思います。
以上