外部キューイングはとーキンソン病患者

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、外部キューイングはパーキンソン病患者の
運動イメージについての論文を引用していこうと思います。

論文

運動イメージ(MI)は、身体的に動作を実行することなく、
動作を心的に表現することと定義され、
神経疾患患者のリハビリテーションにおいて役割を果たす可能性がある
本研究では、手がかりがパーキンソン病(PD)患者における
MIのパフォーマンスにも正の影響を及ぼすかどうかを検討した。
時間的または空間的参照枠を提供する外部手がかりは、
MI中の患者の徐脈を減少させ、その結果MIの質を高めると仮定した。

14名のPD患者(男性9名、59.1±9.6歳)と
14名の年齢をマッチさせた健常対照者(男性8名、61.1±6.6歳)を対象とした。

外部からの合図がPD患者におけるMIの
パフォーマンスを向上させるかどうか、
特に、合図がMI中の患者の徐脈を減少させるかどうかを検討した。
その結果、視覚的手がかりは、MIの客観的指標とされる、
MIと実行の間の時間的等時性、
イメージした手の動きと患者の眼球運動の
両方の速度を有意に増加させることがわかった。

身体練習におけるキューイングの効果はよく知られているが、
本研究では、PD患者のイメージ運動の最適化にも
キューイングを適用できることを初めて示した。
最もよい結果が得られたのは、聴覚的な合図よりも
視覚的な合図を用いた場合であった。

この種のイメージは、他の感覚に影響を与える情報よりも、
視覚情報を増強したものに敏感であると考えられる。
第2に、聴覚的な手がかりは、主に歩行などのリズミカルな
タスクの身体的実行に有用であることが示されているが、
上肢運動への影響についてはあまり知られていない。
さらに、すべての条件において、運動リズムを示すために、
5つの聴覚的なペーシング運動が開始された。
これらの初期動作はデータ分析には含まれなかったが、
持続的な効果があり、さらなる聴覚的手がかりの
必要性が減少した可能性がある。
最後に、聴覚的合図は一定のリズムで行われたが、
これはすべての患者にとって実行可能であり、
おそらく患者の好む速度ではなかった。
歩行訓練に関する研究では、手がかりのモダリティ(視覚、聴覚など)と
パラメータ(頻度など)は、個人のニーズに合わせる必要があると報告している。

MIの速度を変えると実際の運動パフォーマンスの
速度も変化することが示されている。
合図方法の選択に関しては、目を閉じてMIを行うことを好む患者もいる。
しかし、目を閉じたままでは、視覚的な合図によって
イメージの質を高めることはできない。
さらに研究を進めることで、どのような手がかりを用いればよいのか、
また、MIの練習中にどのような手がかりを用いれば
最良の効果が得られるのかが明らかになるかもしれない。

まとめ

今回はの論文はパーキンソン病のですが、
健常者はしっかりとプラスの効果は研究結果でもありますね。

運動イメージでデッドリフトのフォーム改善を
お客さんに試させてもらった事があるのですが、
いい変化は得る事ができましたね。
あとトレーナーならキューイング”声掛け”は
指導レベルが直接現れるので、
筋トレや身体についての知識だけでなく、
そちらの技術も身に付けると指導がしやすくなりますね。

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この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。