みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、口の中の舌の位置が膝のアイソキネティックテストパフォーマンスに
及ぼす急性影響についての論文を引用していこうと思います。
論文
本研究の目的は、口腔内での舌の位置の違いによる
膝のアイソキネティック検査の結果への影響を調査することである。
対象者は、健康な男性18名(年齢26.6±4.5歳、体重74.4±7.9kg、身長175.0±7.7cm)、
実験前の24時間はアルコールやカフェインを含む飲料の摂取を控え、
実験室に来る前に少なくとも4時間絶食し、栄養による実験への干渉を軽減した。
被験者は、矯正歯科医による普段の舌の位置を評価するスクリーニングを受け、
各被験者は、概日リズムの影響を排除するため、1日の同じ時間にすべての実験を行った。
等速性テストは、3日間(測定値の信頼性を高めるため、2週間の期間)に分けて実施し、
テストとテストの間に2日間(ランダムな順序)、舌を3つのポジションにした。
(A)切歯舌面に突き刺す中間位置(MID)、
(B)下弓に寝かせる位置(LOW)、
(C)口蓋部まで伸ばす位置(UP)。
被験者は、運動中、舌を所定の位置に維持するよう明示的に求められ、
嚥下により舌の位置が変化するため、運動中は嚥下しないよう被験者に明示した(通常はUPの位置になる)。
本研究の結果では、舌をUPポジションにしたときの
等速性膝関節運動性能が、MIDポジションと
LOWポジションによるテストと比較して、有意に向上することを示した。
この改善は、低速(90°/s)と高速(180°/s)の両方で、
すなわち、持久力と高負荷の両方の筋運動中にそれぞれ発生しました。
また、舌の位置の違いによる屈曲最大ピークトルク値の差は、
MIDの位置に対してUPの位置では約30%と、明らかに顕著であった。
興味深いのは、舌を高位/口蓋垂位でセットすると、
パワー変数だけでなく、加速度も増加することである。
このことは、今後の研究において、力変数だけでなく、
収縮速度がパワー評価に影響するため、運動量も
調査するために考慮されなければならない。
まとめ
トレーニングの際は、舌の位置も意識しましょう。
とは言わないですが、ある程度出来る人ならば、
割と自然にいい位置に収まったりしているので、
過度に意識するよりは自然との方が望ましいですね。
ただ、運動レベルが低い人や、
初心者の人などは指示するのもありなのかなと思います。
というかスクワット、デッドリフトのフォームを作る時、
初心者の場合、意外に変化としてプラスになることが多いでの
個人的には多用しています。
舌はトレーナーには必須の知識・方法で、
トレーニーはそこまで意識しなくてもいい部位かなと思います。
過去おすすめ記事
・舌強化の論文
距骨や舌骨、肩甲骨。
この辺りは結構重要かなと思います。