みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、高齢者における内科疾患による
入院後の障害と回復についての
コホート研究について引用していこうと思います。
論文
この研究では、進行中の縦断研究において、
入院直前と入院後6カ月間の毎月の基本動作、手段動作、移動動作の
それぞれの障害の有病率、入院1カ月後のそれぞれの動作の障害の発生率、
入院後2カ月から6カ月間のそれぞれの動作の障害の
発生から回復するまでの時間を算出しました。
70歳以上の地域生活者754人を対象となった。
結果として、500件以上の医療入院を調査した結果、
退院後6ヶ月間は、椅子からの移乗、運転、薬の服用など、
ケアを受けるために家を出ることや慢性疾患の自己管理に
重要な特定の機能動作に障害があることが多いことがわかった。
また、基本動作、手段動作、移動動作の障害は、
入院後に新たに生じることが多く、
これらの動作の障害からの回復は不完全であることが多く、
回復した場合でも時間がかかることがわかりました。
これらの知見は、退院後1カ月を経過した時点で、
老人ホームに入所しておらず、自宅で生活している人にも当てはまります。
したがって、移行期および急性期後のケアサービスは、
機能障害者を支援するように設計されるべきであり、
その多くは、入院後の長期間、慣れない新しいニーズを抱えることになる。
部屋を横切る歩行(入院後最初の月次フォローアップインタビューでの有病率19%)、
椅子からの移乗(有病率18%)、1/4マイルの歩行(有病率65%)、
食事の準備(有病率53%)、薬の服用(有病率41%)の障害である。
また、これらの障害の多くは、入院後に新たに発生し、
長期間にわたって継続するものであることから、
多くの高齢者が長期間のサポートを必要とすることが示唆されました。
初回月次フォローアップ面接時に入浴に新たな障害があった人は31%で、
そのうちの3分の1以上は退院後6カ月たっても自立して入浴することができませんでした。
結論として、急性内科疾患の後に退院した地域在住高齢者の多くが、
ケアを受けるために自宅を離れ、健康状態を自己管理するために
重要な特定の機能動作に障害を有していることがわかった。
また、これらの障害は入院後に新たに発生することが多く、
入院後1ヶ月で自宅に戻った人でも、
退院後6ヶ月では障害からの回復が不完全であることが多いことがわかりました。
医療制度が量から価値へとますます移行していく中で、
最近入院した患者が効率的かつ効果的な方法で特定の障害を克服できるように、
移行期および急性期後のケアモデルも順次適応していく必要があります。
まとめ
高齢者は身体を良くしようと入院生活を送ると、
逆に入力生活で別の機能障害が出てしまうかもみたいな感じです。
結局、動いていると動けるのですが
動いてないと動けなくなっていきますよってことです。
しかもこれは、高齢者になればなるほど、
その早さは早くなっていきます。
身体を動かす習慣というのを
動けなくなって作るのと、
動けるときから作っておくのでは、
難易度が全然変わってきます。
なので、早め早めに適切に動かすようにしておきましょう。
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