こんにちは、KONDOです。
今日は結論だけを掲載している愚かな発信者の
意見を鵜呑みにすべきでない理由を
簡潔に書きます。
以前エビデンスとは何かの簡潔に
出来る限り分かりやすく記述しました。
ぜひご覧ください。 こちら。
そしてその記事を見て頂ければ
理解して頂けるとおもうのですが
何かしらの製品等のエビデンスなんぞ
レベルの低い1次元のもので
いち専門家の意見程度に留まったもので
一般的に根拠有とはなっていない
ということも分かって頂けたと思いますので
改めてジムやエステ、美容院等での
そういった謳い方をしている製品を
チェックしてみてください。
マーケティング、販促に必死です。←
鵜呑みにすべきではなく
あくまでも参考にする程度の
受け取り方が重要であり
都合の良いエビデンスを探し出して
掲載し発信することは容易なのです。
そしていつでも覆る可能性を持っています。
そもそも論
ここ最近になってパーソナルトレーナーも
信用性を高めるためにエビデンスを示して
ブログやインスタグラムの更新を
する人が増えてきている印象です。
それだけでまともに見えますもんね
でもこれもその時点で“まとも“と
感じるのは早合点と思います。
理由として、
研究論文のURLや
引用元を記述せずに
「〜という研究結果があります」
というクソみたいな文末で締める事が
溢れすぎていますね。
まさにこういうのが蔓延しすぎていて
情報の受け手側のリテラシーが
かなり問われている現状となっています。
ここで皆さんに把握して頂きたいのは
「〜という研究結果があります。」と書かれた
文中又は文末等に引用先が掲載されていない文、
否、文を書いた者は信用に値しません。
私個人からすれば恥ずかしい以外の
何者でもないのでそれが同業者ならば
残念極まりですがめっちゃ多いんですわこれが。
結局そのトレーナーたちも
YouTubeや何かしらの言葉を
そのままコピペしているだけの
真似事しかしてないのでは?
と思われて仕方のない愚行です。
現にそういった記事を見ると
どこかで見たようなサイトの文を
少し編集しただけだったりね。
今回も相変わらず辛辣ですね!
でも面白いくらい引用元の記載が
ない記事ばかりの印象です。
発信者としての義務
例えば先日たまたま見ていたこの論文を例に、
Enhanced skeletal muscle regrowth and remodelling in massaged and contralateral non-massaged hindlimb
引用元:J.Physiol 2018 Jan 1;596(1):83-103. doi: 10.1113/JP275089. Epub 2017 Dec 1.
Miller BF, Hamilton KL, Majeed ZR, Abshire SM, Confides AL, Hayek AM, Hunt ER, Shipman P, Peelor FF, Butterfield TA, Dupont-Versteegden EE
「骨格筋の修復・再生に対するマッサージの影響」
この研究ではラットを用い筋を委縮させ、
マッサージが実施した脚と反対脚にも影響が出るか調べ、
結果マッサージをした群は何もしない群と比較して
筋肉の肥大が有意に見られた。
最低でも上記のような引用元を記載し
記述の仕方をしなければいけません。
よく覚えておいてくださいませ。
この論文を鵜呑みにして
かなり砕いて結論だけ抜粋すると
「マッサージを行った方が筋肥大が促進される」
となるわけです。
するとこの論文を見たパーソナルトレーナーは
この結論だけを用いて
SNSやブログ等で発信ないしは
指導中の知識・情報として伝える訳ですね。
こういう行為が蔓延することによって
情報が錯綜し誤った知識が普及されてしまうのです。
え、でも
結論マッサージは筋肥大に有効って
研究“も“あるよって捉えていいんですか?
「NO」
結論だけ見てはダメですよ
よく前述の研究内容も見てください。
「ラットを用い」という文が目に入るかと思います。
人間じゃない訳ですよ。
おぬしはラットですか??
なので
「ラットは“この研究では“この結論だったけど
実際人間だとどうなんかね?」
という知的好奇心をくすぐる感想を持つのです。
そういった感じで楽しむのが一興なのですよ。
故にこの論文を用いて
「マッサージは筋肥大に有効」と
伝達するのはダメという訳です。
「ラットを用いた研究の場合は・・・」
と前提を明かした上で
「〜という研究もあるんですよ」
と断定的な言い方を避ける必要があります。
なるほど。鵜呑みにするなってのは
こういうことでもあるんですね。
そうです。
スマホが普及し
誰でもLIVE配信をはじめとする
情報発信が容易な世の中になりました。
となると情報の受け手側である
皆様の情報の取捨選択能力が
かなり試される状況となっています。
のでより一層情報の取捨選択が
楽になるようにこのような発信側の
エラーをあえて明かす文を書きました。
なんでもかんでもエビデンスエビデンスって
販促ばかりしていると信頼失いますよ
って分からないもんですかねまったく。