食材を固定するダイエットとそうでないダイエット

こんにちはTOMOAKIです。
ダイエットをしていく上で
食事を固定するダイエットと
自由に食材を選びつつ行うダイエットは
体重減少において違いはあるのでしょうか?

今日は両者についてレジスタンストレーニングを行なっている若い男女の
体重減少およびその後の体重回復の比較をしている論文を紹介します。

食材を固定しないダイエットについては
過去の記事でも紹介しています。

研究

研究方法
23名の男女(25.6±6.1歳、170±8.1cm、75.4±10.3kg)が
20週間の介入(10週間の食事期と10週間の食事後期からなる)を完了した。

参加者は、非特定食品からなる柔軟な食事療法(FLEX)
特定食品からなる厳格な食事療法(RIGID)に無作為に割り付けられた。

参加者は、介入開始後10週間は20%程度のカロリー削減を遵守し、
最後の10週間は自由食を指示された。
身体組成と安静時代謝率は、ベースライン、5週間、10週間(ダイエット期間終了時)、
16週間、20週間の5回評価された。

結果
10週間のダイエット期間中、両群とも体重は有意に減少した
(FLEX:▲2.6kg; RIGID: ▲3.0kg, p < 0.001 )。
また脂肪量(FLEX: ▲2.3kg、RIGID:▲3.2kg p < 0. 001)
体脂肪率(FLEX:▲2.4%,RIGID:▲3.3%,P < 0.001 )であった。

ダイエット期には、どの変数についても両群間に有意差はなかった。
ダイエット後の段階では、FFMについて有意な
ダイエット×時間の相互作用(p < 0.001)が観察され、
FLEX群はRIGID群(-0.7kg)に比べ、より多くのFFMを獲得した(+1.7kg)。

結論
自由生活者のカロリー制限ダイエット中の体重減少には、
柔軟なダイエット戦略も厳格なダイエット戦略も同様に効果的である。

ダイエット後のFFMの増加はFLEX群で大きかったが、
レジスタンス運動と有酸素運動に費やした時間には有意差はなく、
タンパク質と総カロリー摂取量にも2つのダイエット群間に有意差はなかった。

FFMの増加に関する明確な生理学的根拠がないことに加え、
ダイエット後の段階での標準化された食事がないことから、
FLEX群におけるFFMの増加を、調査のダイエット段階での
食事割り当てに起因させることは差し控えることにする。

考えられる利点・欠点

食材固定、非固定ダイエットの利点・欠点については、
次のようなものが考えられます。

食材非固定ダイエット

  • 好きな食品を食べることができるため、
    ダイエットに対するモチベーションが高まることがある
  • 食事制限が少ないため、長期的に維持しやすくなる可能性がある
  • 食事の制限による欲求不満が生じにくい可能性がある
  • 食事選択の自由があるため、制御を失いやすくなることがある
  • 食事の選択が広がることで、必要な微量栄養素が欠ける可能性がある
  • 食事を考える必要があるため食事の準備で手間に感じる可能性がある

食材固定ダイエット

  • 決められた食事なため比較的カロリー制限がしやすくなる可能性がある
  • 食事内容を考える必要が少なくなり食事の準備が簡単になる可能性がある
  • 食材も決まっているため買い出しで迷うなどの負担が少なく感じる可能性がある
  • 食材を固定することで、栄養バランスが偏ってしまう可能性がある
  • 食事の単調性から飽きが生じる可能性がある

まとめ

以上のように食材固定ダイエットも
食材非固定ダイエットもエネルギー収支
たんぱく質量などの条件を揃えているのであれば
減量においてはどちらも等しく効果的です。

これまでコーチングさせていただいた
クライアントさんの中で7割ほどの方は
食材非固定である程度自由度がある食事方法を好まれ、
残りの3割ほどの方は食材を固定して欲しい、
献立を決めて欲しいという感じでした。

研究と同じくどちらのダイエットでも
適切に行われていれば問題なく減量は進むなといった感じです。

どちらのダイエット方法が最適かは、個人の目標、ライフスタイル、
食習慣などの要因によって異なるため、
上記の利点・欠点等参考に継続しやすいものを選ぶと良いのかなと思います。

この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。