挨拶シリーズが疲れたのでやめますw
テキトーにいつも通りぼやいてのスタートです。
最近美容整形とか美容医療とかで
糖尿病患者に用いられる薬(GLP-1など)が
普通に健常者というか普通体型の人(標準体重または標準体重以下)
にダイエット目的で処方されているという
恐ろしい実態があります。
米国で認可の降りている
危険性の少ないものも出てはおりますが
それでも肥満に方に対してのものであって
ちょっとの努力で落ちる程度の
体重の人に用いるものでは決してないですよね。
この流れを受けてか
インスリンに着目してインスリン分泌を
あまり促さないようにするという
高脂質食ダイエットがまたしても流行りかけています。
「インスリン抵抗性って知っていますか」
で話は終わるので追求はしません。笑
体重減少にだけ焦点をおいて
知らず知らずのうちに健康を害していく
無知な指導者には要注意案件です。
さて長くなりましたが今回は甘酒の話です。
甘酒
「飲む点滴」とか比喩されている甘酒さん。
これを解剖していってみましょう。
甘酒は主に麹と米、または酒粕と砂糖を原材料にしたものです。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると
- エネルギー 322kcal
- 水分 79.7g
- たんぱく質 1.7g
- 脂質 0.1g
- 炭水化物 18.3g
- 食物繊維 0.4g
エネルギー基質たちはこんな感じです。
そして特筆すべきその他微量栄養素は特にありません。
ビタミンがなんだとか言いますが
対して豊富というわけでもありませんし
納豆の方がたんぱく質や食物繊維、カルシウム、
その他微量栄養素など圧倒的に豊富であります。
「点滴」という何かに焦点充てられてる様な
栄養素は糖質のみかなといった感じです。
そもそも点滴という言葉が不適切ですけどね。
そして「甘酒には酵素が豊富で~」という文言について
何度も言っていますが酵素の活性は保てません。
アミノ酸に分解されてしまうのがオチです。
仮に小腸でアミノ酸に分解されず
酵素の活性保てるのであれば
是非エビデンスとどこの代謝で使われる
酵素なのかを教えてほしいです。
私が無能なのでそういった酵素は探せれませんでした。
この酵素が生み出した栄養素に恩恵が・・・
というのも調べていただければ分かると思いますが
特に「豊富」とは決して言えない量です。
そして麹菌についても過熱により死滅するので
コンビニとかで売っている乳酸菌飲料(死菌)と
同じです。
ちなみにこの死菌でも無意味ではありません。
そういった意味では腸内細菌叢の餌にはなります。
なので私の目線では甘酒は
ブドウ糖の多い発酵食品というシンプルな結論です。
甘酒に”微量”に含まれているビタミン類などが
”豊富”と謳われてしまっておりますが
1万歩譲って豊富だとしても
そもそもビタミン群が不足することは
日本人の食生活上はあまり考えられないので
不足していない栄養素を補ったところで
プラスαの恩恵が何があるんだろうか?
と感想を持ちます。
これについては豚肉が疲労回復と謳われている
迷信について過去記事で説明しております。
エネルギー代謝に欠かせないVB1を
豚肉は豊富に含んでいるから疲労回復などと
謳われていますがVB1も不足することはまず無いです。
ヤク〇トの乳酸菌飲料に対して
「乳酸菌以前に糖質が多過ぎるわ」って
ツッコミがよくされますが甘酒にも同じようにどうぞ。
甘酒と美容
美容目的で摂られている方が多いようですが
「あれ?糖質摂ると老けるって
美容家の人たち言ってませんでした?」と
私の頭の中では疑問が浮かんでしまいます。
一時期糖質を摂取すると老けるだとかTikTokやInstagramなどの通称バカ発見場で
”一部の”美容家の方々が啓蒙しておりました。
これについては終末糖化産物を用いて言ってるようです。
糖質の過剰摂取に対してだけでなく
なんでもどの栄養素でも摂り過ぎは害ですから
糖質だけに限った話ではございませんので誤りです。
過去に記事にしておりますので未読の方は
ご覧くださいませ。
そんな一部美容家が糖質は悪だと言わんばかりの
極端な啓蒙をしていたのはずなのに
甘酒は糖質多めですが大丈夫でしょうか?と。
あ、ブドウ糖だから良いってことでしょうか。
「そんな多量じゃないから良い」ってことでしょうか。
いや〜都合良いですよね〜
量が毒に変えるって何度も言ってきています。
こういった矛盾がよく生じるのが美容業界の面白い所です。
また甘酒の成分の中には4つの成分があり
これが主に美容成分と呼ばれているようです。
- エルゴチオネイン
- フェルラ酸エチル
- フェルラ酸
- p-クマル酸
エルゴチオネインに関しては椎茸や舞茸などに
含まれる抗酸化作用を有する成分になります。
フェルラ酸エチルは味噌などにも含まれる成分で
抗ストレス作用を有するとされております。
p-クマル酸はニンニクやトマトなどにも含まれる
抗酸化作用を有する成分です。
要するに流行りの抗酸化物質です。
活性酸素は免疫機能でもあります。
これについはこちらも過去記事にて記述済み。
記事中にも記述しておりますが
よっぽど劣悪な生活習慣(主に食習慣)で
ない限りはそこまで極端に検討すべき点では
ないと思います。
結局食生活がある程度正されていれば
抗酸化物質は自然と入り込んでいます。
私の手元には今アーモンドがありますが
超強力な抗酸化作用を有するVEが含まれています。
野菜やフルーツ、魚やナッツなどを
日頃からあまり食べず偏食気味な人には
甘酒は手軽で良いのかもしれませんが
それら抗酸化物質が広義的な美容に対して
なんら効果があるとする根拠は
私が無能なので見つけられませんでした。
まとめ
甘酒は結論的にブドウ糖の多い発酵食品です。
ブドウ糖が多いって言っても
そんな多量ではありませんよ。
100g換算で20%前後でしょうか。
既製品とかだと砂糖や何から添加して
糖質量がもっと多いかもしれないですね。
知らんけど。
日頃エネルギー収支がイーブンな人たちが
甘酒を取り入れることで
エネルギー摂取量が超過する可能性が
考えられます。
甘酒に含まれる栄養素やその他抗酸化物質を
求めて飲用するのであれば
カロリーが低くて手軽な物がもっとあります。
納豆やアーモンドがそれにあたります。
抗酸化や腸内細菌のことを考えれば
それこそアーモンドって最適かなと思います。
美容というか健康を考えるのであれば
エネルギー摂取量の調節が必要というのを
前提において
- ヨーグルト(なんでも良い)
- リンゴ酢
- アーモンド
- はちみつ
- フルーツ
- ホエイ
この辺朝にでもぶち込んでおけば
良いかと思います。