頚椎ヘルニアに対するトレーニング比較

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、頚椎椎間板ヘルニア患者に対する頚椎安定性トレーニングの
コアスタビリティトレーニング併用と非併用について
比較した論文を引用していこうと思います。

論文

この論文では首の痛みと頚椎椎間板ヘルニアを有する患者を対象に、
頚椎安定性トレーニングと頚椎・体幹安定性トレーニングの併用による
効果を評価・比較することを目的としたものである。

対象は頸部痛と頸椎椎間板ヘルニアの患者50名を対象とし、
無作為に頸部安定性と頸部・体幹安定性の2群に分けた。

結果として、頸部深部屈筋の疼痛、活性化、静的持久力、
頸部筋の静的持久力、頸長筋の断面積、体幹筋の静的持久力、
障害、運動恐怖症はトレーニングセッション後に両グループで改善した。

2つのトレーニングの効果を比較した結果、
頸椎安定化トレーニング群では、頸長筋の右横径がより大きく増加した。
しかし、体幹筋の静的持久力および運動恐怖症は、
頸部-体幹スタビリティグループでより良い改善を示した。

結論として、頸部スタビリティトレーニングは
頸椎椎間板ヘルニア患者に対して有益であった。
コア・スタビリティ・トレーニングを追加しても、
さらなる有意な効果は得られなかった。
頸椎椎間板ヘルニア患者において、
頸椎スタビリティトレーニングに他の技術を
組み合わせることの有効性を調査するために、
さらなる研究が必要である。

まとめ

コア・スタビリティ・トレーニングは
ヒップリフト、クラムシェル、ヒップアブダクション、
膝着サイドプランクなどです。
有意な効果得られなかったというかそもそも効果薄そうな種目。
ただ、腰椎ヘルニアと同じで、
ヘルニアでも動かすことの方がメリットがありそうですね。
運動恐怖症の改善は、かなり大きいです。
恐怖心あると動き変わっていい方向に向かわなくなったりもしますので。

NS○Aでは、腰椎ヘルニアの禁忌の動きとして
腰椎屈曲、回旋と定めているのですが、
となると頸椎も屈曲、回旋NGなのかなと思いますが、
この論文、がっつり回旋もやってるんですよね。
悪化させる可能性があるならやるべきではないかなと思います。
個人的にはやっちゃう方がいいと思いますが。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。