こんにちはTOMOAKIです。
先日クライアントさんから、
ソイプロテインの飲む頻度が増えたあたりから
2ヵ月ほど生理がきていないという相談を受けました。
原因がソイプロテインとは決して断言できませんが
ソイプロテインに含まれる大豆イソフラボンが
影響している可能性もあり得なくもないと思うので
今日はその辺について文献等を参照しながら紹介していきます。
月経不順と大豆イソフラボン
正常の月経周期日数は、25~38日と定義されており、
これに当てはまらないものが月経不順とされます。
また、月経周期は生殖に関する重要なサインであり、
妊娠だけでなく、ホルモンバランスの乱れについても知ることができると
言われており、月経不順は極端な減量、過度な運動、ストレスなどによる
ホルモンバランスの乱れなどが原因として考えられます。
ソイプロテインにも含まれる大豆イソフラボンは大豆、特に大豆胚芽に
多く含まれる成分で、女性ホルモン(エストロゲン)と分子構造が似ていることから、
植物性エストロゲンとも呼ばれます。
大豆イソフラボンから糖がはずれた構造のものを大豆イソフラボンアグリコンといい
大豆イソフラボンアグリコンは、分子構造がヒトのエストロゲン(女性ホルモン)に似ているため、
エストロゲンに似た作用を生じることが知られています。(厚生労働省:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A)
月経周期の調節などに関わっているエストロゲンによく似た構造の
大豆イソフラボンアグリコンの過剰摂取などが月経不順に
もしかしたら影響するのかなと思い
文献を探していたところちょうど大豆たんぱくと月経に関する
研究が見つかったので紹介していきます。
大豆たんぱくと月経に関する研究
こちらの研究では規則的な排卵周期をもつ6名の閉経前女性を対象に、
大豆タンパク質を含む食事がホルモンの状態および月経周期の
調節に及ぼす影響について検討しています。
サンプル数は非常に小さいですが実験の結果、
大豆蛋白(60g、イソフラボン45mg含有)を1ヶ月間毎日投与したところ、
卵胞期の長さが有意に延長し、月経が遅延したとあります。
このことから大豆イソフラボンが含まれているソイプロテインを摂取して
月経が遅延する可能性はあるのかなと思います。
最後に
KONDOさんのこちらの記事にある通り
大豆イソフラボンの安全な摂取量上限としては
大豆イソフラボンアグリコンとして70~75mg/日です。
ソイプロテインもメーカーによりますが
大豆イソフラボンが60mg程含まれているものもあり
そこに納豆、豆乳などその他の大豆製品が加わると
簡単に上限値を超えてしまう恐れがあります。
今回のように生理遅延の原因の一つとして
ソイプロテインが考えられる場合は
ホエイプロテインに置き換えるなどして
一定期間ソイプロテインを絶って様子を見ると良いのかなと思います。