2025.03.27
トリガーポイントと片頭痛について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、筋膜トリガーポイント療法は片頭痛患者の首の可動性を高め、頭痛の軽減についての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究の目的は、主に僧帽筋上部(UTM)に適用した
虚血性圧迫筋筋膜トリガーポイント(IC-MTrPs)療法の効果を評価することである。
[1]頸椎可動域(CS-ROM)、
[2]片頭痛患者の頭痛特性。CS-ROMの低下は、片頭痛患者の筋骨格系への負担と神経学的不快感をさらに助長する可能性がある。IC-MTrPs療法は、これらのトリガーポイントを標的とし、潜在的に筋緊張を正常化し、
局所血流を改善することで、疼痛を緩和し可動性を回復させる可能性があるため、その応用は特に興味深い。
53人の成人女性片頭痛患者を、前兆のない反復性片頭痛(MO、n=31)、前兆のある反復性性片頭痛(MA、n=15)、
慢性片頭痛(CM、n=7)の3群に分類した。
結果として、水平回旋と前屈のCS-ROMは、治療前(ベースライン)と
比較して1ヵ月後のフォローアップで有意に改善した。
片頭痛発作時の頭痛強度、頭痛頻度、頭痛持続時間は、すべての患者においてベースラインと
比較して7回目以降の治療で有意に減少した。
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)濃度が最も高かったのはCM患者であった。
MO患者ではCGRP濃度の有意な変化は観察されなかったが、MA患者ではCGRP濃度がベースラインと
比較して1ヵ月後の追跡調査で有意に上昇し、151.70±50.85ng/mlから176.17±77.21ng/mlに上昇した。
CM患者では、頭痛の頻度と強さの減少は認められたものの、CGRP濃度に統計学的に有意な変化はみられなかった。
結論として、IC-MTrPs療法は、すべての片頭痛サブタイプにおいて、CS-ROMを増加させ、
頭痛の特徴を緩和するのに有効であることが証明された。
しかし、CGRPレベルには有意な変化は認められなかった。異なる片頭痛サブタイプ間の特徴および反応から
オーダーメイドの治療アプローチの必要性が浮き彫りになった。
まとめ
運動始めてから片頭痛が減る人がいますが
頸部の状態による変化かなと思います。
トリガーポイントも同じで頸部の状態がいい方向に向かえば
改善していくのではと思います。
なのでトリガーポイント療法だけでなく頸部にいいことならたぶん効果出ます。
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