2025.03.26
急性睡眠不足が与える影響について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は急性睡眠不足が骨格筋タンパク質合成とホルモン環境に与える影響についての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、若い健康な男女の被験者を対象に、一晩の完全な睡眠不足が異化ホルモン環境を促進し、
食後の筋タンパク質合成と筋タンパク質分解のマーカーを損なうかどうかを明らかにしようとした。
健康な若年成人(N=13、男性7人、女性6人)を対象に、無作為クロスオーバーデザインで、
1晩の完全睡眠不足(DEP)と通常睡眠(CON)を行った。
同化および異化ホルモンプロファイルを翌日にわたって評価した。
食後の筋タンパク質分画合成率(FSR)を13:00から15:00の間に評価し
筋タンパク質分解の遺伝子マーカーを13:00に評価した。
結果として、一晩の睡眠不足が同化抵抗性を誘導するのに十分であり、
食後の骨格筋タンパク質合成率を18%低下させることを実証した。
この減少は、血漿コルチゾールの急性の異化促進性増加と血漿テストステロンの性特異的減少を伴っていた。
本研究は、急性睡眠不足が骨格筋のターンオーバーの重要な調節因子である
筋タンパク質合成を鈍らせることを初めて証明したものである。
これは、5晩の睡眠制限後の筋タンパク質合成の減少を報告した初期の結果(Sanerら、2020年)に加え、
急性または慢性の睡眠不足後の同化作用の抑制の基礎となるメカニズムについての洞察を提供するものである。
結論として、睡眠の量と質の低下は、様々な代謝の結果と関連している。
本研究では、若い男女において、完全な睡眠不足が食後の筋タンパク質合成を
減少させることにより、同化抵抗性を誘導することを証明した。
また、睡眠不足は異化環境を促進し、このプロセスの根底にある可能性のあるメカニズムについての洞察を提供した。
しかし、この臨床試験を計画するにあたり、性差に焦点を当てなかったし、そのような差を検出するための検出力もつけなかった。
したがって、本研究で観察された性差の可能性は決定的なものではないが、
男性および女性コホートにおける不十分な睡眠と骨格筋の健康障害との
関連をよりよく検討するための特別な調査が必要である。
まとめ
たくさん寝ましょう。
筋トレのためにも、動きを覚えるためにも。
寝るメリットは多岐に渡りますが、寝るデメリットはほぼないです。
睡眠は脳を休めるために必要と言いますが
未だに根拠は無く、脳が無い生物に睡眠があるという矛盾を
解決できていないのが現状です。
何故寝るかは別として寝る必要はあると思っておいてください。
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