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2025.03.18

OAに対する有酸素運動の追加について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は変形性股関節症に対する抵抗運動への有酸素運動の追加についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、変形性股関節症患者において、レジスタンス運動に
有酸素性身体活動を加えることで、レジスタンス運動単独よりも股関節の痛みと機能が
改善するかどうかを検討することを目的とした。

症候性変形性股関節症と臨床診断された人を対象とした。
参加者は、有酸素運動とレジスタンス運動、またはレジスタンス運動のみに無作為に割り付けられた。
両群とも自宅での運動プログラムを受け、3ヵ月間に9回の理学療法士による診察を受けた。
196人の参加者(女性134人[68%]、男性62人[32%])を、
有酸素性身体活動とレジスタンス運動(n=97)またはレジスタンス運動のみ(n=99)に無作為に割り付けた。

結果として、3ヵ月時点では、有酸素運動とレジスタンス運動は、股関節痛の重症度、
および機能の改善において有効ではなかった。

レジスタンス運動のみと比較して、疼痛と機能の平均改善を示した。
関連する有害事象は、有酸素性身体活動とレジスタンス運動で24件、
レジスタンス運動のみで31件あったが、いずれも重篤なものではなかった。

結論として、両群で疼痛と機能が改善したにもかかわらず
レジスタンス運動に中強度の有酸素性身体活動を追加しても、優れた転帰には結びつかなかった。

今後の研究では、有酸素運動や身体活動をレジスタンス運動に加えることによる
症状の改善効果がないと結論づける前に、より強度の高いインターバルトレーニングを
検討することができるだろう。

参考文献:Addition of aerobic physical activity to resistance exercise for hip osteoarthritis (PHOENIX): a randomised comparative effectiveness trial

まとめ

変形性股関節症の歩き方のまま歩いてもそこまでは効果はないのかと思います。
ただ、動くことで緩和したりはあるので完全には否定しませんが
まずは筋肉が動ける状態にしてから活動量を増やすことが重要かなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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