2025.03.08
タンパク源としてチーズは有効か?

こんにちはTOMOAKIです。
パーソナルやオンラインコーチングの
クライアントさんとタンパク源の話題になった際に、
チーズや牛乳など乳製品も
タンパク質が取れて体づくりに良さそう!
ダイエットに良さそうと認識されている方が一定数おられます。
実際にはタンパク源としてはどうなのでしょうか?
科学的研究によると、
チーズはタンパク質を含むものの、
脂質とカロリーの割合が高く、
効率的なタンパク質摂取には向かないことが示唆されています。
本記事では、チーズの栄養学的特徴を詳しく検証し、
最適なタンパク質供給源について考察します。
一部例外もございますのでチーズを積極的に選んでいた人は
ぜひ最後までお読みください。
参考文献:
Common questions and misconceptions about protein supplementation:
what does the scientific evidence really show?
こちらの論文ではプロテインサプリメントに関する
一般的な疑問や誤解を科学的証拠に基づいて分析しています。
チーズの栄養成分と他のタンパク質食品との比較
研究では、エネルギー密度の高い食品(チーズなど)が
「タンパク質食品」として宣伝されることが多いが、
実際には脂質とカロリーの方が多いため、
適切なタンパク源としては疑問が残ると指摘されています。
100gあたりの栄養成分を比較すると、以下のようになります。
食品 | タンパク質 (g) | 脂質 (g) | カロリー (kcal) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
チェダーチーズ | 23.3 | 34.0 | 409 | 高脂質・高カロリー |
モッツァレラチーズ | 22.2 | 21.6 | 300 | 脂質がやや少なめ |
カッテージチーズ | 11.1 | 4.3 | 98 | 低脂肪・低カロリー |
鶏胸肉(皮なし) | 32.1 | 3.2 | 158 | 高タンパク・低脂質 |
このデータから、チーズはタンパク質を一定量含んでいるものの、
脂質が多く、高カロリーであることがわかります。
特にチェダーチーズのようなハードチーズは、
脂質が多くカロリーも高いため、
主要なタンパク源としては適切ではありません。
一方、カッテージチーズは脂質が比較的少なく、
タンパク質も一定量含まれています。
そのため、チーズの中では例外的にタンパク質源として適していると言えます。
チーズのタンパク質の質と吸収効率
タンパク質の摂取においては、含有量だけでなく
「質」や「吸収効率」も重要な要素です。
研究では、タンパク質の消化吸収効率を測る指標として、
PDCAAS(Protein Digestibility Corrected Amino Acid Score)や
DIAAS(Digestible Indispensable Amino Acid Score)が用いられます。
チーズは動物性タンパク質のため、
必須アミノ酸(EAA)をバランスよく含み、
消化吸収率も比較的高いことが特徴です。
しかし、脂質の多さが問題であり、タンパク質を
効率よく摂取するには余分なエネルギーも摂ってしまうことになります。
特にダイエット中やボディメイクをしている人にとって、
脂質の摂取を抑えながらタンパク質を補うことが重要です。
そのため、脂質の多いハードチーズを頻繁に摂取することは、
カロリー過多につながる可能性があります。
代替となる高タンパク・低カロリー食品
より効率的にタンパク質を摂取し、
余分な脂質やカロリーを避けるために、
以下の食品が推奨されます。
- 鶏胸肉(皮なし)・豚ヒレ・赤身肉:高タンパク・低脂質・低カロリー
- ギリシャヨーグルト(無脂肪):乳タンパクが豊富で、脂肪分を抑えられる
- カッテージチーズ:低脂肪で比較的タンパク質含有量が多い
結論
チーズは一定量のタンパク質を含むものの、
脂質やカロリーが高いため、主要なタンパク源としては
適さないことが研究で示されています。
ただし、カッテージチーズのような
低脂肪の種類は例外的にタンパク質供給源として有用です。
したがって、チーズは「高タンパク食品」ではなく
「脂質食品」として認識し、摂取量に注意を払うべきです。
もしタンパク質摂取を目的とするなら、
鶏胸肉、豚ヒレ肉、牛モモ肉、ギリシャヨーグルト、カッテージチーズなど、
より高タンパク・低脂質な食品を選ぶことが望ましいでしょう。
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