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2025.03.05

膝関節損傷が大腿筋力に与える影響について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は筋力低下: 青少年のスポーツ関連膝関節損傷が
大腿筋力に与える影響についての論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、スポーツに関連した外傷性膝関節損傷を経験した青少年と
同等の無傷の青少年との間で、ベースライン時(受傷後4ヵ月以下)と2年間、半年に1回の頻度で、
四肢の膝伸展筋と膝屈曲筋のピークトルクを受傷時と非受傷時で比較することである。
傷害の種類や性別による違いも検討した。

青少年186名(負傷者106名、対照者80名)を対象に
両側膝伸筋・屈筋同心運動ピークトルクを毎秒90°で2年間、半年ごとに評価した。

結果として、傷害のない対照群と比較して、傷害肢の膝伸筋力はベースライン時と
6ヵ月後の追跡調査時で最も低く、
12ヵ月後の追跡調査時以降の筋力増加はわずかであった。
損傷肢の膝関節屈曲筋力はベースライン時で最も低く、6ヵ月以降の筋力増加はわずかであった。
24ヵ月後の平均残存欠損は、膝伸展筋と同様であった。
探索的分析により、受傷の種類や性別による差はないことが示唆された。

結論として、異なる青少年のスポーツ関連膝関節損傷後に
損傷肢の膝伸筋および膝屈筋の筋力低下が認められた。
筋力欠損は受傷後早期にピークに達し、時間の経過とともに改善し
12ヵ月後にはプラトーとなり、24ヵ月後には残存していた。

大腿筋力の軌跡は、傷害の種類や性別によらず同様であった。

Strength Setbacks: The Impact of Youth Sport-Related Knee Joint Injuries on Thigh Muscle Strength. A 24-Month Prospective Cohort Study

まとめ

痛みがあるところは避けて動きますよね。
使ってない筋肉は衰えていきますよね。
その結果なのでリハビリやトレーニングしておけば対策にはなりますね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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