BLOG

2025.02.19

がん患者における筋力と心肺機能

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はがんと診断された患者における筋力と心肺機能と
全死亡率およびがん特異死亡率との関連性についての論文を引用していこうと思います。

論文

https://bjsm.bmj.com/content/early/2025/01/03/bjsports-2024-108671

この研究の目的は、がんと診断された患者における筋力および心肺フィットネス(CRF)と
全死因死亡率およびがん特異的死亡率との関連、ならびにこれらの関連が
がんの種類および/または病期によって影響を受けるかどうかを検討することである。

42件の研究が含まれた(n=46 694)。

結果として、筋力またはCRFレベルが高いがん患者(高いか低いかで二分した場合)は、
体力レベルが低いがん患者と比較して、全死因死亡リスクを31~46%有意に減少させた。
同様に、筋力の単位増加あたりの変化についても、11%の有意な減少が認められた。
さらに、筋力とCRFは、進行癌ステージの患者における全死亡リスクの8~46%低下と関連し、
肺癌と消化器癌では全死亡リスクの19~41%低下が観察された。
最後に、CRFの単位増加はがん特異的死亡率の有意な18%低下と関連していた。

結論として、高い筋力とCRFは、全死亡リスクの低下と有意に関連していた。
さらに、CRFの増加はがん特異的死亡率のリスク低下と関連していた。
これらの体力構成要素は、肺がんおよび消化器がんと同様に、
進行がんの病期を有する患者において特に予測的であった。
このことは、がん患者の死亡率を予測するためにフィットネス指標を評価することの重要性を強調している。
これらの知見を考慮すると、がん患者における筋力およびCRFを改善するためのオーダーメイドの運動処方は
がん関連死亡率の低下に寄与する可能性がある。

まとめ

生物として強い方が生き残る・・・
運動はメリットが大きいでの死亡率は別として
日常生活などにはプラスがあるので
しっかりと運動できるといいですね。

過去おすすめ記事
筋力トレーニングと死亡リスク

この記事のカテゴリ

この記事を書いた人

アバター画像

KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

TOP