BLOG

2025.02.15

早食いすると太る?咀嚼回数の影響

こんにちはTOMOAKIです。
「早食いすると太る」とよく言われますが、
これは単なる迷信なのでしょうか。
それとも、科学的に根拠のある事実なのでしょうか。

本記事では、咀嚼回数と満腹感の関係、
そして肥満への影響
について、
研究をもとに詳しく解説します。

早食いは本当に太るのか?

早食いが肥満のリスクを高めることは、
複数の研究で示されています。

特に、食事のスピードが速い人は
満腹感を感じるまでの時間が短い
ため、
過剰に食べ過ぎてしまう傾向があります。

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8156274

2021年に発表されたGarcidueñas-Fimbresらの研究では、
早食いが肥満やメタボリックシンドロームのリスクを
高める可能性があることが示されました。

この研究では、食事のスピードが速い人は、
BMI(体格指数)が高く、ウエスト周囲径も
大きい傾向があったと報告されています。

さらに、食事の頻度が少ない人も、
代謝異常を引き起こしやすいことが分かっています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21775556

また、2011年に発表されたLiらの研究では、
一口あたりの咀嚼回数を増やすことで、
食事量が自然に減少し、満腹感が
持続しやすくなることが示されました。

この研究では、咀嚼回数を40回に増やすと
摂取カロリーが約12%減少し、
消化ホルモン(GLP-1やPYY)の分泌が増えて
満腹感が高まることが確認されています。

これにより、早食いが肥満につながるリスクを
高めることが科学的に裏付けられています。

早食いが肥満につながるメカニズム

食事をしてから満腹感を感じるまでには
約15~20分かかるといわれています。

しかし、早食いをすると満腹感を感じる前に
過剰に食べてしまい、結果的に摂取カロリーが増えてしまいます。

また、咀嚼回数が少ないと、
食後に分泌される消化ホルモン(GLP-1やPYY)の量が減少し、
満腹感を感じにくく
なります。

その結果、早食いをする人は食後の満足感が得られにくく、
間食や食べ過ぎを引き起こしやすくなる
と考えられます。

早食いを防ぐための対策

食事をゆっくりとることは、
肥満を予防するために有効な手段の一つです。

一口あたり30回以上噛むことを意識すると、
自然と食べるスピードが遅くなり、
満腹感を早く感じることができます。

また、食事中はスマホやテレビを見ながらではなく、
食事そのものに集中することが大切です。

箸やスプーンを一口ごとに置くなどの工夫をすることで、
食べるスピードをコントロールしやすくなります。

さらに、食事時間を意識し、
最低15分以上かけて食べることで、
満腹中枢が適切に働き、食べ過ぎを防ぐことができます。

まとめ

科学的な研究からも、
「早食いが肥満のリスクを高める」ことは明らかです。
もちろんエネルギー収支の赤字の
条件内での話ですのでゆっくり食べても
食べ過ぎれば全然太れます(笑)

早食いをすると、満腹中枢が刺激される前に
過食しやすくなることが分かっています。

一方で、咀嚼回数を増やすことで、
食事量を自然に減らし、
満腹感を持続させることができます。

カロリーを計画以上に食べ過ぎてしまう方は
たくさん噛んで、ゆっくり食べるを意識してみましょう!

この記事のカテゴリ

この記事を書いた人

アバター画像

TOMOAKI

パーソナルトレーナーでFLEXER COACHINGのメインコーチ。ブログでは主にオンラインコーチング上で得た知見のシェアや減量(ダイエット)、筋肥大に関する記事を執筆しています。

TOP