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2025.02.13

椎間板変性と腰痛の関連について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はMRI による椎間板変性の所見は、無症状の対照群よりも
腰痛のある成人で多く見られるという論文を引用していこうと思います。

論文

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26359154

この症例対照研究のメタアナリシスの目的は、50歳以下の成人において、自己申告による腰痛の有無にかかわらず、腰椎変性のMR画像所見の有病率を比較することである。

14件の研究が包含基準を満たしました (合計3097人、無症状1193人.38.6%、症状あり1904 人.61.4%)。

結果として、3,000人以上を含む14の質の高い症例対照研究のこのメタアナリシスは、
多くの変性脊椎所見が、無症状の人と比較して、自己申告による腰痛を有する
50歳以下の人に高い有病率を有することを示している。

椎間板膨隆、椎間板変性、椎間板突出・突出などの椎間板所見は、腰痛と有意な関連を示した。
1型モディック変化と脊椎分離症も腰痛と有意な関連を示した。
これらの所見は、椎間板や内板に関連した画像や脊椎分離症が痛みの
発生因子であることを証明するものではないが、これらの所見の証拠が
腰痛のバイオマーカー候補として探索される可能性を示唆している。

この疫学研究のメタアナリシスは、50歳以下の成人患者において、
MR画像による椎間板膨隆、椎間板変性、椎間板脱出・突出、モディック1変化、脊椎分離症が
腰痛と有意な関連があることを示している。
これらの変性所見と疼痛との関連を因果関係と解釈すべきではない。
これらの画像所見は、若年患者(50歳未満)における腰痛のバイオマーカー候補と考えられる。
これらの所見が腰痛の治療戦略や予後を決定する上で果たす役割は確立されていない。

まとめ

とはいえ変性所見と疼痛の関連は因果関係として
解釈されるべきではないことは注意が必要ですが。
膝も痛みも何もないけどしっかりと変形してるってこともあるので。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

パーソナルジムFLEXER佐藤町店の店長。ブログでは基本的に解剖学や運動学等の文献を引用した記事を執筆しています。

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