音楽家と非音楽家における筋骨格系の不調

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は音楽家と非音楽家における筋骨格系の不調の有病率の
比較研究についての論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、音楽家と非音楽家との筋骨格系愁訴の有病率を比較することである。

音楽大学の学生87名と医学部の学生503名が質問票を返送し、
そのうちそれぞれ83名と494名が研究に組み入れられた。

結果として、音楽大学の学生は、医学部の学生に比べて筋骨格系の不定愁訴が多いと報告した。
肩、首、背中上部は、音楽家グループの中で最も影響を受けている部位であり、次いで手、手首であった。

その発生には左右差があった。現在の不定愁訴と過去1年間の不定愁訴は、不定愁訴の部位に関して同等の結果を示した。
楽器の演奏は通常、上肢と頸部に影響を及ぼすので、音楽家は上半身部位の愁訴が多いと考えられる。
しかし、医学生は下半身部位の不定愁訴が有意に多いと報告しており
筋骨格系の不定愁訴の分布が同じであったという報告もある。
仮説としては、音楽大学の学生は、上肢の怪我を誘発しやすいスポーツを避けている可能性があり、
それが楽器の演奏、ひいてはキャリアの機会に直接的な影響を与えるということである。

結論として、この研究により、音楽家は非音楽家よりも筋骨格系の不定愁訴が有意に多いことが強調され、
それは楽器の演奏に使われる身体の部位(すなわち、上半身と上肢)と関連しているようである。

医師も音楽学校の教師もこの問題に気づくべきであり、楽器の演奏方法を分析することは
筋骨格系の不定愁訴を特定するために重要であり、予防的な測定を開始するために重要かもしれない。
有病率は一般人口に比べて高いので、音楽家における筋骨格系の不定愁訴を
予防・治療するための効果的な介入方法の研究が必要である。

まとめ

運動をしない人が多い、肩にかけて演奏する、呼吸筋の疲労など
さまざまな理由があるかなと思います。
運動したら必ずよくなるわけではないですが
身体を動かした方がたしょうはよくなるんじゃないかなと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。