みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は大胸筋の8週間の監督下での静的ストレッチまたは
抵抗トレーニングが最大筋力、筋厚、可動域に与える影響についての
論文を引用していこうと思います。
論文
この研究では、先行文献に基づき、大胸筋に実施する静的ストレッチ(15分、週4日)は
最大筋力、筋厚、柔軟性を増加させることができるという仮説が立てられた。
実用的な妥当性を確認するために、その効果を一般的に行われているレジスタンストレーニングと比較した。
さらに、完全なROMにわたって行われる筋力トレーニングはROMを
増加させることが報告されていることから、どちらの介入も肩のROMを有意に誘導することが期待される。
81名の活動的な参加者が、静的ストレッチング、筋力トレーニング、
またはコントロールグループに分けられた。胸筋のストレッチングは
1日15分、週4日、8週間実施され、一方、筋力トレーニングは週3日、5×12回の繰り返しで実施されました。
結果として、仮説通り、スタティック・ストレッチとレジスタンス・トレーニングは
同等の結果を示し、最大筋力と筋厚の有意な増加を示した。
この結果は、高容量のストレッチが筋肥大だけでなく筋力能力の向上も誘発することを示す、
ヒトを対象とした研究における現在のエビデンスに沿ったものである。
結論として、本研究は、大胸筋に対して8週間の
監視下静的ストレッチ(15分、週4日)を実施することで、
一般的に実施されているレジスタンストレーニングと比較して、
同等の筋力増加、筋肥大、およびROM改善が誘導されることを示した。
神経的適応と構造的適応の両方が関与している可能性があるため、
根本的なメカニズムを明らかにするためにはさらなる研究が必要である。
しかし、ストレッチ器具の入手が困難であること、ストレッチのために時間を費やす必要があること、
副作用が大きいことなどから、実際の適用には限界がある。
まとめ
制限事項にも”筋肥大と筋力増加に関してストレッチング グループとレジスタンス トレーニンググループの間に有意差が見られなかったのは、15分間の連続ストレッチングによって誘発された未知のトレーニング刺激、または含まれているサンプルのパフォーマンス レベルの低さに起因する可能性があります。”
とあるので結論とかだけ見て切り取った解釈にはならないように注意してください。
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