パラパワーの運動後低血圧反応の比較

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回はパラリンピックパワーリフティング選手の2種類のベンチプレストレーニング強度後の
運動後低血圧反応の比較についての論文を引用していこうと思います。

論文

パラリンピックのパワーリフティング・トレーニングで用いられる
高強度のレジスタンス・トレーニングは、血行動態変数の急性反応に影響を与え、
低血圧効果を生じさせる可能性があるという仮説を立てた。
本研究の目的は、パラリンピックのパワーリフティング選手に対して、一般的に用いられているトレーニング方法である、
90%(90%1RM)でベンチプレスを5回反復する5セット、
または95%(95%1RM)でベンチプレスを3回反復する5セットを用いた、
2つの典型的な高強度レジスタンストレーニングの運動後血圧降下効果を比較することであった。

パラリンピックの全国レベルのウエイトリフティング選手10名(年齢: 26.1 ± 6.9歳、体重: 76.8 ± 17.4 kg)が、
1週間の間隔をあけて2回のレジスタンストレーニングセッションを無作為の順序で完了した。

結果として、収縮期血圧はベースラインと比較して運動後20~50分の間に低下したが、2つの条件間に差はなかった。
さらに、心筋酸素量と二重積はレジスタンストレーニング直後と5分後に有意に増加し、
心拍数は両条件ともレジスタンストレーニング後に有意に上昇し、トレーニング後50分までにベースラインレベルまで低下した。

結論として、分析した2種類のトレーニングは、パラリンピックのエリートパワーリフティング選手において
同等の血圧降下反応をもたらしたと結論づけた。
したがって、パラリンピックのパワーリフティングが、健常者が行うレジスタンス運動で
一般的に見られる以上の心血管系ストレスを伴うという証拠はない。
この結果は、多様な身体障害を持つ経験豊富なアスリートが、
1RMの85%以上の負荷で行うパラリンピックのパワーリフティングは、比較的安全であることを示唆している。

まとめ

運動による血圧降下には高血圧や血糖、血中脂質など
いろいろと身体にいい面が多いです。
なので身体に障がいがあってもしっかりと運動はしていきましょう。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。