静的ストレッチの量の最適化について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は柔軟性を向上させるための静的ストレッチングの量の最適化についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、静的ストレッチングによって柔軟性を最大化するための
最適な頻度、強度、量を明らかにすること、そして、このことが筋群、年齢、性別、
トレーニング状況、ベースラインの柔軟性レベルによって調節されるかどうかを調査することを目的とした。

成人6654人(61%男性、年齢=26.8±11.4歳)を対象とした189の研究からのデータが含まれた。

結果として、急性の静的ストレッチは柔軟性に中程度の正の効果を示し、
慢性の静的ストレッチは柔軟性に大きな正の効果を示した。

いずれの効果も、ストレッチの強度、年齢、性別、またはトレーニングの状況、
あるいは週1回のセッション頻度および介入期間(慢性的な静的ストレッチングのみ)によって緩和されなかった。
しかし、ベースラインの柔軟性が低い成人では、ベースラインの柔軟性が
平均的な成人と比較して、より大きな改善が認められた。
さらに、急性の静的ストレッチング後では脊柱と比較してハムストリングスでより大きな柔軟性の改善が認められた。
柔軟性の改善は、1セッション4分(急性期)および週10分(慢性期)の累積ストレッチ量によって最大化された。

結論として、静的ストレッチは成人の柔軟性を改善するが、
1回4分、週10分を超える効果は観察されなかった。
強度、頻度、年齢、性別、トレーニング状況は柔軟性の改善に影響しないが、
急性および慢性の静的ストレッチング後では、柔軟性レベルが低いほど改善が大きい。
これらの静的ストレッチのガイドラインは、コーチやセラピストが柔軟性を向上させるために使用することができる。

まとめ

筋トレでも柔軟性は改善しますが、
基本的には動かしている範囲しか変わらないわけなので
回旋などの動きがない筋トレでは改善出来る範囲も
万能というわけにはいきません。
なので静的ストレッチなどはしっかり取り入れれるといいですね。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。