睡眠時間の軌跡とサクセスフルエイジングの関係

みなさまこんにち
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は睡眠時間の軌跡とサクセスフルエイジングの関係についての
論文を引用していこうと思います。

論文

この研究では、中国の中高年者における総睡眠時間軌跡とサクセスフルエイジングとの
関連を前向きに検討し、高齢者のサクセスフルエイジングを促進するための科学的根拠を提供することを目的とする。
(※サクセスフルエイジング・・・正確な日本語訳はないですが、簡潔な言葉を使うならば理想の生き方、老い方などのイメージです。
社会的、身体的、心理的など様々な面において良い人生を送り、天寿を全うするといった認識でいいかと思います。)

対象者3,306人、年齢中央値は60歳で、1,630人(49.3%)が女性であった。
9年間の追跡期間を設けた。

本研究は睡眠時間の軌跡と順調な加齢との関連を検討した初めての研究である。
地域在住の中高年中国人を対象としたこの大規模縦断研究において
5つの異なる睡眠時間軌跡を同定した。
正常安定型、長時間安定型、減少型、増加型、短時間安定型。
通常の安定した睡眠時間軌跡を持つ参加者と比較して、
低安定軌跡を持つ参加者と増加軌跡を持つ参加者は、それぞれ36%と52%、
サクセスフルエイジングの確率が低かった。

減少傾向の参加者でもオッズは低かったが、これは統計学的に有意ではなかった。
同様に、夜間睡眠時間の軌跡においても、減少型、増加型、短時間安定型の
すべてのパターンが、通常の安定型の軌跡と比較して、サクセスフルエイジングのオッズが低いことと関連していた。

これらの知見は、慢性的な睡眠不足、および睡眠時間の増加・減少パターンは、
単なる加齢に伴う変化ではなく、むしろサクセスフルエイジングを追求する上で
障害となる極めて重要な指標として浮かび上がってくることを強調するものである。

結論として、本研究では、中国人の中高年成人において
安定した総睡眠時間の軌跡が正常な軌跡である場合と比較して、
安定した総睡眠時間の軌跡が長くなったり短くなったりすることは
すべてサクセスフルエイジングの確率が低くなることと関連していることを明らかにした。
このことは、持続的な睡眠時間の欠損と継続的に増加する睡眠時間の軌跡が
順調な老化を阻害することを強調している。
さらに、この知見は、睡眠時間の動的変化をモニタリングすることの重要性を強調している。

まとめ

若いうちからしっかりと睡眠時間確保が出来るといいですね。
睡眠が取れないは健康でもなければ
身体も頭もパフォーマンスの下がるのでいいことはないです。
何としてでも睡眠を取っていきましょう。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。