代謝反応に対する時間帯の影響について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は成人の運動に対する代謝反応に対する時間帯の影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究では、運動を行う時間帯が成人の運動に対する代謝、グルコース、
インスリン反応に影響を及ぼすかどうかを調べるために、文献を系統的にレビューすることを目的とする。

合計12の研究が含まれ、参加者は2型糖尿病(4研究)、
1型糖尿病(2研究)、健康状態なし(6研究)であった。
12件の研究では、午前中の運動と午後(n=8)または夕方(n=4)の運動が比較され、
2件の研究では運動なしの対照群もあった。
運動の種類は、有酸素運動(n=6)、レジスタンス運動(n=2)と研究によって異なり、
1つの研究ではどのような運動を行ったかについては言及されていなかった。

結果として、運動を行う時間帯は代謝反応に明確な影響を与えないことが示された。
さらに、定量的分析によると、24時間持続血糖モニタリングで測定したグルコース値は、
運動を行った当日も翌日も、午前中と午後・夕方のいずれにおいても有意な差は認められなかった。

結論として、このシステマティックレビューとメタアナリシスでは、
運動タイミングが運動に対する代謝反応に及ぼす有意な影響は認められなかった。
対象となった研究の数が限られており、研究間の異質性もあるため、これらの知見の解釈には注意が必要である。
この研究において、運動タイミングが24時間血糖コントロールに影響を及ぼさなかったとしても
代謝の健康に対する運動の有益性が確立されていることを強調することは不可欠である。

まとめ

時間帯による代謝反応の差は無いようですが
時間帯によるパフォーマンスの差はあるという論文もありますね。
とはいえ一般的には時間帯でどうこうよりも
運動するしないの前段階の選択になる人が多数なので
突き詰める人以外は時間帯とか気にする必要はたいしてないです。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。