みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は筋繊維の類型は高強度運動からの回復時間に大きな影響を与えるのかについての
論文を引用していこうと思います。
論文
本研究では、32名の被験者の筋類型を非侵襲的に評価し、
遅筋類型(ST)、混合/中間類型(INT)、速筋類型(FT)に分類した。
その後、事前に決定したST群とFT群のみについて、筋疲労と長時間の回復プロファイルを調査した。
Wingateテストを3回繰り返すことにより疲労を誘発し、Wingateテスト後5時間までの疲労の程度と
回復の経過を、随意収縮と電気刺激による膝伸展収縮を組み合わせたアプローチにより評価した。
FT群はST群と比較して、高強度運動後5時間における疲労がより顕著であり
回復が遅れるという特徴を有すると仮定した。
Wingateテストを3回繰り返す前に、サイクルエルゴメーターを用いて
100Wで10分間のウォームアップを行った。
ウォームアップの6分目と7分目に、5秒間のスプリントを行った。
繰り返しのウイングエイトテストは、0.85×体重(kg)/クランク長(m)(=0.173m)の
ペダル力(N)で行い、4分間の休息を挟んだ。
本研究では、結果として、筋類型の組み入れ限界は中程度であったにもかかわらず、
疲労および回復プロファイルには群間で顕著な差が認められた。
繰り返されたWingate試験において、各Wingateを通じたパワー低下は、ST群と比較してFT群ではるかに高かった。
この観察は、侵襲的生検に基づく所見と一致しており、彼らはそれぞれ、
1回のWingateにおけるパワー低下と平均速筋面積/平均遅筋面積、および1回のWingateにおける
パワー低下と外側広筋における速筋線維の割合との間に正の関係を見出した。
したがって、本研究では、3回のwingateを繰り返したときの総パワー低下が筋類型と最も強い関係を示した。
さらに、ST群では、ピークパワーが1回目と2回目のWingateで等しく、
2回目から3回目のWingateでは3.2%しか低下しなかったため、
Wingateを通じて疲労の蓄積はほとんど見られなかった。
一方、FT群では、Wingateを重ねるごとにピークパワーが低下した。
最大片側膝伸展を3回行った後、および5秒間持続するMVCを16回行った後に、
速筋繊維が主体である被験者の蓄積疲労が高くなることを示す文献と同様である。
まとめ
もしかしたら筋トレでもこういった差も考慮してメニューなどを
組めると最良の結果が得られるかもしれません。
検査しないと筋類型は分かりませんが。
過去おすすめ記事
・筋力トレーニング後の回復の経過が失敗につながるかどうか