睡眠と反復凍結刺激曝露について

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は健康な若年成人の睡眠と健康に対する反復凍結刺激曝露の影響についての
論文を引用していこうと思います。

論文

本研究の目的は、健康な若い男女を対象に、連続5日間、
毎日全身凍結刺激(WBC)セッションを行い、睡眠の質に及ぼす影響を
睡眠アンケート、アクチメトリー、脳活動センサーを備えたワイヤレスヘッドバンドデバイスを用いて評価することである。
クライオスティミュレーションを繰り返すことにより、睡眠の質が改善され、
被験者の気分状態が向上する可能性があるという仮説を立てた。

健康なボランティア20名(女性9名、男性11名)が参加した。
参加者は全員若く(23±2.6歳)、身体的に活発であった(週4時間48分±1時間12分の自己申告による身体活動)。
参加者はWBCに慣れておらず、国際冷凍協会が推奨する寒冷暴露に対する禁忌はなかった。
参加者は研究期間中、カフェインやアルコールなど、心血管系の
自律神経調節や睡眠の質・量に影響を及ぼす可能性のある刺激を控えるよう求められた。

結果として、全般的に、特に女性において主観的な睡眠の質の改善が観察され、
徐波睡眠段階の持続時間が長くなるなど、睡眠構造の変調が認められた。また、気分と不安の改善も認められた。

WBCの反復暴露は、気分と不安に有益な影響を与えた。
また、特に女性において、主観的な睡眠の質も改善された。
また、WBCの反復セッションは、他の睡眠パラメータや夜間心拍変動に影響を与えることなく、
徐波睡眠時間を増加させ、睡眠構造を調整した。

結論として、WBCの反復は、夜間の徐波睡眠時間を
増加させることで睡眠構造を調整し、気分と不安に有益な影響を与えた。
また、特に若い女性において、主観的な睡眠の質も改善した。
したがって、WBCの定期的な使用は、睡眠と幸福の問題を経験している個人に有益であり、
さまざまな状況で適用できる可能性がある。
若い女性で観察された有意に高い効果は注目に値するものであり、
さらなる研究でこれらの男女間の差異を調査すべきである。

まとめ

引用しておいてなんですが、全身凍結刺激って1~4分間の極寒刺激で、
-60~-195°C の冷室で行われることを指すので結構地獄ですし、出来る環境が中々ないと思います。
それよりも運動習慣とかストレッチとかサプリとか手を出しやすいものの方がいいと思います。

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。