こんにちはTOMOAKIです。
皆さんはレストポーズ法やドロップセット法を
トレーニングで取り入れることはありますか?
どちらも追い込み!!というイメージが強いかと思います。
レストポーズ法は、セット中に短い休憩(10秒程度)を挟みながら、
限界を超えて反復を続けるトレーニング法です。
例えば、10回挙げた後に数秒休み、
再び可能な限りの回数を繰り返します。
一方ドロップセット法は、限界に達したら
すぐに重量を下げ、そのまま反復を続けるトレーニング法です。
セット間の休憩を取らないため、
筋肉を短時間で追い込むことができます。
パーソナルやオンラインコーチングのクライアントさんから
「どのトレーニング法が一番効果的なのか?」
という質問をいただくことがたまにあります。
そこで今回取り上げるのは、
「レストポーズ法(RP)」、
「ドロップセット法(DS)」、
「従来のレジスタンストレーニング(TRT)」を
比較した最新の研究結果を紹介します。
筋力向上や筋肥大にはどれが一番良いのか
見ていきましょう。
研究の背景
この研究では、筋力(1RM:1回最大挙上重量)と
太ももの筋肉厚(MT)への影響を調べています。
3つのトレーニング法を以下の条件で比較しました。
- RP法(レストポーズ法): 短い休憩を挟みながら限界まで追い込む方法
- DS法(ドロップセット法): 重量を下げながら連続的に追い込む方法
- TRT(従来のトレーニング): 通常のセットとレップ数で行う方法
ポイントは、総トレーニングボリューム(負荷×回数)が
すべて揃っていることです。
つまり、どの方法も同じくらいの
負荷量を扱った状態で比較しています。
方法と対象者
- 対象者: レジスタンストレーニング経験がある男性28名
- 実施内容: 各グループは週2回、計8週間トレーニングを実施
- 評価項目:
- 筋力(バーベルスクワットの1RM)
- 筋肉厚(太ももの外側:近位、中間、遠位)
結果からわかったこと
1. 筋力の向上(1RM)
- RP法が最も優れた結果を示し、
TRTより有意に筋力が向上しました(P = 0.001)。 - ただし、RPとDS間、DSとTRT間では
大きな違いは見られませんでした。
2. 筋肥大(筋肉厚の増加)
- 近位部と中間部の筋肉厚は、
どのグループでも有意に増加しました(P = 0.0001)。 - 一方で、遠位部(太ももの下部)では
筋肉厚の変化はほとんど見られませんでした(P = 0.190)。 - グループ間の差はなく、筋肥大の効果はどの方法でも同程度でした。
考察と結論
- 筋力向上を目指すならRP法が少し有利
RP法は、筋力向上の面でTRTより
わずかに優れた結果を示しました。
特に、短い休憩を挟むことで
効率よく筋肉を追い込める点が特徴です。 - 筋肥大はどの方法でも同じ効果
筋肥大に関しては、どのトレーニング法でも
同じ程度の効果が期待できます。
トレーニング方法よりも、
総トレーニングボリュームが
筋肥大において重要であることが示唆されます。 - 遠位部の筋肉は増えにくい?
近位部や中間部と比べて、
太ももの遠位部の筋肥大効果が低いことが確認されました。
この部分を特に鍛えたい場合は、
レッグエクステンションなどの個別の種目を
取り入れる工夫が必要かもしれません。
まとめ
トレーニングの負荷量が揃っている場合
レストポーズ法、ドロップセット法、
従来の方法、どれも筋肥大に効果的なトレーニング方法です。
ただしレストポーズ法やドロップセット法は
フォームが崩れてはちゃめちゃやって怪我をしたり
しないように気をつける必要があるかと思います。
目的やトレーニング時間などに応じて
またバリエーションとして使い分けて
いけると良いですね。
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