筋肥大・筋力アップには高重量?低重量?中重量?

こんにちはTOMOAKIです。
パーソナルトレーニングやオンラインコーチングで
トレーニーの方からよく聞かれるのが
「筋肥大や筋力向上にはそれぞれ重量設定はどれくらいか?」
という疑問です。

今回紹介する研究は、
「筋肥大と筋力向上における負荷の違い」をテーマにした
システマティックレビューとメタアナリシスで、
負荷の違いが筋肥大と筋力向上に
どう影響するのかを検証しています。

研究の概要:負荷と筋トレ効果の比較

この研究では、筋トレにおける負荷を以下の4つに分類しています。

  1. 超低負荷 (VLL):1RMの30%未満、または35回以上持ち上げられる重量
  2. 低負荷 (LL):1RMの30~59%、または16~35回持ち上げられる重量
  3. 中負荷 (ML):1RMの60~79%、または8~15回持ち上げられる重量
  4. 高負荷 (HL):1RMの80%以上、または7回以下しか持ち上げられない重量

全ての条件で、トレーニング量(セット×回数×重量)は一致させた状態で
比較が行われました。

筋力向上:高負荷が圧勝

分析の結果、筋力向上においては高負荷(HL)が
圧倒的に有利
であることが示されました。
特に以下のような比較で優位性が明確でした。

  • 高負荷(HL)は、中負荷(ML)や低負荷(LL)よりも
    大きな筋力向上を引き出す。
  • 中負荷(ML)は低負荷(LL)よりも優れている。

筋力を高めたい場合、少ない回数で扱える
重い重量に挑むトレーニングが最も効果的
だと言えそうです。

筋肥大:重量よりもボリュームが重要

一方、筋肥大に関しては研究では
負荷の違いは筋肥大にはほとんど影響を与えない
ということが示されました。

つまり、軽い重量(LLやVLL)でも重い重量(HL)でも、
トレーニングの総ボリュームが同じであれば、
筋肥大の結果もほぼ同等
になるということです。

これにより、筋肥大を目的とするトレーニングでは、
「どれだけの重量を扱うか」よりも
「どれだけのボリュームを稼ぐか」
重要であることが再確認されました。

まとめ

この研究の結論としては
筋力向上を狙う場合は高負荷、
筋肥大を狙う場合はボリューム重視
です。

どちらを優先するかで、
トレーニングプログラムを組んでいくと良いかと思います。

しかし、筋肥大ならボリューム重視だからと
高負荷はいらないかというと
効率的かつどんどん筋肥大を狙うのであれば
そう単純ではありません。

筋力が上がれば使用重量の増加によってボリュームも増やせます。
ベンチプレス60kg10発と100kg10発では1セットでの
ボリュームは400kgも違います。
5セット行えば2t分も違います。

筋肥大狙いの方でも重量は持ちつつ
高負荷、中負荷、低負荷うまく組み合わせることが
理想的かなと個人的には思います。

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この記事を書いた人

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TOMOAKI

2021年度JBBFジャパンオープンクラシックフィジーク168cm以下級準優勝など数多くのコンテストで優れた成績を残し続けており、2022年度から正式にmaison de FLEXER所属のパーソナルトレーナーとして指導中。KONDOやKAMEYAMAより常日頃から様々な知識を供給されそれを活かしてオンラインコーチングで月当たり約30名を指導している。