こんにちはTOMOAKIです。
オンラインコーチングのクライアントさんから
「食べないダイエットを続けてると
食べてないのに体重が落ちにくくなるのはなぜですか?」
という質問をいただきました。
そこで今回の記事では
食べないダイエット、いわゆるクラッシュダイエットにおける
消費エネルギー量への悪影響について
論文をもとにまとめていきます。
ざっくりなイメージですが食べないダイエット、
摂取エネルギー量が少なすぎることで
代謝や筋量、活動量などに悪影響を及ぼし、
その結果消費エネルギー量が減少し
エネルギー収支がトントンになっていることが
要因の1つになっているのかなと思います。
消費エネルギー量は主に
基礎代謝率+活動代謝+食事誘発性熱産生
の合計値となります。
クラッシュダイエットによる
基礎代謝率(BMR)および
活動代謝(EAT・NEAT)への影響については、
多くの研究で確認されています。
基礎代謝率 (BMR) の低下
Shadrach et al. (2022) の研究によれば、
クラッシュダイエットや極端な食事制限は
基礎代謝率を20〜30%低下させる可能性があると
報告されています。
筋肉量の減少がこの代謝低下の主要な要因であり、
筋肉はエネルギーを多く消費するため、
筋肉量が減ると基礎代謝が低くなります。
さらに、ダイエット終了後も基礎代謝が完全には回復せず、
リバウンドを引き起こしやすい体
質となることが懸念されています。
Suranovic and Goldfarb (2003) の研究もまた、
食事制限が基礎代謝を低下させ、
エネルギー消費が抑制されることを指摘しています。
低カロリー摂取の持続が筋肉の分解を招き、
これが基礎代謝の減少に直結するため、
ダイエットを続けるとさらなる
代謝低下が起こるとされています。
活動代謝 (EAT・NEAT) の低下
Manore and Thompson (1993) の研究では、
クラッシュダイエットが行動意欲や活動量を減少させ、
結果的にEATやNEATが低下することが明らかになっています。
カロリー不足が体を省エネモードにさせ、
日常的な活動レベルや運動量が減ることで、
総エネルギー消費がさらに
減少することが確認されています。
Sainsbury and Zhang (2010) は、
特にクラッシュダイエットや極端なエネルギー制限が、
身体活動による熱産生(特にNEAT)の低下を
招くと指摘しています。
エネルギー不足により活動意欲が減り、
さらに疲労感が増すことで活動代謝が
低下しやすくなることが示されています。
食事誘発性熱産生 (TEF) への影響
Luscombe et al. (2002) の研究によると、
クラッシュダイエットによりタンパク質の摂取が減少すると、
食事誘発性熱産生(TEF)の効率も低下します。
特にタンパク質の摂取不足はTEFの低下を引き起こし、
全体的なエネルギー消費量が減少するため、
長期的な体重管理に影響を及ぼすとされています。
まとめ
これらの研究により、クラッシュダイエットが
基礎代謝、活動代謝、食事誘発性熱産生の低下を
引き起こしやすいことが裏付けられます。
このため、クラッシュダイエットは続けても
体重停滞を起こしやすく、
リバウンドも引き起こしやすく、
長期的な体重管理には向いてないことがわかります。
しっかり食べて動いて健康的に
ダイエットするのが一番です。
オンラインコーチング申し込み
オンラインコーチングは毎月数名限定で募集しております。
今年こそダイエットで成果を出した方、
大会に向けてのコーチングを希望される方は
こちらよりお問合せ下さい。