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2024.10.26

食べてないのに体重が落ちなくなった要因

こんにちはTOMOAKIです。
オンラインコーチングのクライアントさんから
「食べないダイエットを続けてると
 食べてないのに体重が落ちにくくなるのはなぜですか?」

という質問をいただきました。

そこで今回の記事では
食べないダイエット、いわゆるクラッシュダイエットにおける
消費エネルギー量への悪影響について
論文をもとにまとめていきます。

ざっくりなイメージですが食べないダイエット、
摂取エネルギー量が少なすぎることで
代謝や筋量、活動量などに悪影響を及ぼし、
その結果消費エネルギー量が減少

エネルギー収支がトントンになっていることが
要因の1つになっているのかなと思います。

消費エネルギー量は主に
基礎代謝率+活動代謝+食事誘発性熱産生
の合計値となります。

クラッシュダイエットによる
基礎代謝率(BMR)および
活動代謝(EAT・NEAT)への影響については、
多くの研究で確認されています。

基礎代謝率 (BMR) の低下

Shadrach et al. (2022) の研究によれば、
クラッシュダイエットや極端な食事制限は
基礎代謝率を20〜30%低下させる可能性がある
報告されています。

筋肉量の減少がこの代謝低下の主要な要因であり、
筋肉はエネルギーを多く消費するため、
筋肉量が減ると基礎代謝が低くなります。

さらに、ダイエット終了後も基礎代謝が完全には回復せず、
リバウンドを引き起こしやすい体
質となることが懸念されています。

https://www.researchgate.net/publication/364314026_2_Starvation_Metabolic_Response_Survival_and_Death_1

Suranovic and Goldfarb (2003) の研究もまた、
食事制限が基礎代謝を低下させ、
エネルギー消費が抑制されることを指摘
しています。

低カロリー摂取の持続が筋肉の分解を招き、
これが基礎代謝の減少に直結
するため、
ダイエットを続けるとさらなる
代謝低下が起こる
とされています。

https://www.researchgate.net/publication/242484433_AN_ECONOMIC_ANALYSIS_OF_WEIGHT_CHANGE_OVEREATING_AND_DIETING

活動代謝 (EAT・NEAT) の低下

Manore and Thompson (1993) の研究では、
クラッシュダイエットが行動意欲や活動量を減少させ、
結果的にEATやNEATが低下することが明らかになっています。

カロリー不足が体を省エネモードにさせ、
日常的な活動レベルや運動量が減ることで、
総エネルギー消費がさらに
減少することが確認されています。

https://journals.humankinetics.com/view/journals/ijsnem/3/1/article-p76.xml

Sainsbury and Zhang (2010) は、
特にクラッシュダイエットや極端なエネルギー制限が、
身体活動による熱産生(特にNEAT)の低下を
招くと指摘
しています。

エネルギー不足により活動意欲が減り、
さらに疲労感が増すことで活動代謝が
低下しやすくなることが示されています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19822185/

食事誘発性熱産生 (TEF) への影響

Luscombe et al. (2002) の研究によると、
クラッシュダイエットによりタンパク質の摂取が減少すると、
食事誘発性熱産生(TEF)の効率も低下
します。

特にタンパク質の摂取不足はTEFの低下を引き起こし、
全体的なエネルギー消費量が減少するため、
長期的な体重管理に影響を及ぼすとされています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11919120/

まとめ

これらの研究により、クラッシュダイエットが
基礎代謝、活動代謝、食事誘発性熱産生の低下を
引き起こしやすいことが裏付けられます。

このため、クラッシュダイエットは続けても
体重停滞を起こしやすく、
リバウンドも引き起こしやすく、
長期的な体重管理には向いてない
ことがわかります。

しっかり食べて動いて健康的に
ダイエットするのが一番です。

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TOMOAKI

パーソナルトレーナーでFLEXER COACHINGのメインコーチ。ブログでは主にオンラインコーチング上で得た知見のシェアや減量(ダイエット)、筋肥大に関する記事を執筆しています。

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